撮影合間には3人で軽くダンスをするなど笑顔いっぱい
撮影場所を移動し、別の名門大学へ。午後から撮影するのは、周(作間)が幼なじみで義姉の鈴音(久間田琳加)と大学構内を歩いていたところ、同級生の谷口(吉川)と赤松(小柴)にばったり出会うという、第9話(5月19日[金]放送)のシーンだ。
作間は緑のセーターに紺のスラックス。真夏には辛い衣装だが、暑さを感じさせない涼やかな表情。小柴と吉川はノートを小脇に抱えた学ラン姿。中高生とは違う大学生らしい学ラン姿が凜々しい。鈴音は乳飲み子を背負っており、周と同い年なのに「義姉」であることに、「え、お姉さん?」と驚く谷口と赤松。午前のシーンと同じく、その驚き方について、松本監督から細かく指示を仰いでいる。
本番には人形ではなく本物の赤ちゃんが登場。泣いてしまった赤ちゃんの手を取り優しくあやす作間。その様子を小柴と吉川が愛おしそうに見つめていた。撮影合間には3人で軽くダンスをするというジャニーズらしい一面も。また、3人から少し離れたところにいた久間田に小柴がさりげなく近寄り「東京と大阪で所属が違うんですけど、僕の方が(作間より)先輩なんですよ」と話しかけ、場を和ませていた。
いち日より15歳年下の周(作間)は、年上のキャラクターに囲まれていることが多いが、この日は同級生、しかも同じジャニーズJr.の仲間がキャストとあって、役としても作間自身としても、若者らしい笑顔やリラックスした表情が印象的だった。
吉川太郎・小柴陸インタビュー「太郎(吉川)は昭和の学生服や髪形がすごく似合ってる」
――出演オファーを聞いた時のお気持ちを教えてください。
吉川:僕はドラマ初出演なので、聞いた時は「え、僕? 間違えてないかな?」と思いました。
小柴:僕たちは関西ジャニーズJr.内のAmBitiousという9人組のグループに所属しているのですが、どうして僕たち2人なんだろうと不思議でした。でも台本を読んでみると、谷口と赤松は大学生なので、現役大学生の僕たち2人を選んでいただいたのかなと納得しました。
吉川:うん、それは大きいかもしれないですね。
小柴:それに、太郎(吉川)はこの昭和の学生服、昭和の髪形がすごく似合ってると思うんですよね。
吉川:え、うれしい、ありがとう。
小柴:僕自身もこういう髪形(七三分け)は初めてなので、新鮮な気持ちです。
――台本を読まれた感想を教えてください。
吉川:初めて読んだ時は面白くて、止まらなかったです。僕は昭和の時代感が好きなんです。この物語は日常を美しく描いていて、とてもすてきだなと思いました。
小柴:姉さん女房、好きですねえ(笑)。映画のような雰囲気のしっとりとしたいいお話だなと思いました。
――周の同級生・谷口と赤松を演じるにあたってどのような役作りをされましたか?
小柴:僕は元々、京都に住んでいるので、言葉の上で苦労することはありませんでした。昭和だからといって昔っぽさを出そうというより、現役大学生感を出すことの方が自然かなと思ったので、自然体を心がけました。
吉川:僕も京都に近いところに住んでいるのですが、イントネーションには気をつけました。初めてのお芝居なので、緊張して「芝居っぽい話し方」にならないように。そして逆に標準語にならないように。
小柴:そうなんや。太郎はいつも通りやったで。でも最初のシーンはめちゃくちゃ緊張してた(笑)。熱を出した周を同級生3人で見舞いに行くシーンが、僕たちが最初に撮影したシーンなんですけど、太郎、ガチガチやったな(笑)。
吉川:セットの中にちゃんと昭和の家があって。部屋の中にいる僕たちの周りにたくさんのスタッフさんがいたので、めっちゃ緊張しました。
小柴:というわけで、普段とは違う昔の学生服、髪形をしているので、アイドルとしての僕たちを応援している方には、そのあたりを楽しみにしていただけたらと思います。
吉川:見逃さないように全話じっくり見てください!