4月15日(土)に、常盤貴子が主演を務めるFMシアター「ホットサンド」(夜10:00-10:50、NHK-FM)が放送されることが分かった。同番組は、再スタートを切ろうとする、人生の折り返し地点を過ぎた世代と、これから走り始める若者との物語。
「ホットサンド」あらすじ
芦田あやみ(常盤)は東京で売れない役者をやっていた。夢がかなう兆しもないまま40代半ばを迎えた彼女は、父・隆の面倒を見るために関西の実家へ戻る。隆はかつて弁当店を営んでいた。そのままになっていた店を改装し、ホットサンド専門店を始めるあやみ。来店する客はほとんどいないが、道路を挟んで反対側にある大きな病院のおかげで、出前はたまに入る。
ある日、のどかという高校生が訪ねて来た。「ホットサンドがめっちゃ好き!」という彼女は、どこか面白い女の子だった。2人の出会いが、お互いを、そしてお店に関わる人達のそれまでを変えてゆく。
芦田あやみ役・常盤貴子コメント
人と人との関係が希薄になってきていると言われる昨今。それでも私たちは、どうにもこうにも「人」を求めてしまう。そして、やはり「人が人を想う」ということに大層感動してしまう。足立聡さんが書いてくださった「ホットサンド」はFMシアターのオリジナル。
不器用だけれど、目の前で起きる状況と必死に向き合い、なんとか立ちあがろうとする人たちの物語。関西というと「おせっかい」とも言われがちだけれど、お節介上等。「ホットサンド」の中に出てくるような、関わって交わって、今、生きていることを実感できるような世界に私は憧れる。明日が、希望に満ちたものとなりますことを祈って。
演出・木村明広コメント
実家に帰る、旧友と再会する。そんな時、落ち着いた心地良さを感じます。それは食べ物の味や、言葉のリズム、響きによってもたらされるように思います。今回、主な登場人物を演じられる俳優さん、皆さん関西に縁のある方々です。そんな俳優陣のせりふのやり取りから自然に生まれるノリやテンポ感をお楽しみください。
そして、何しろホットサンド店が舞台です。食事や料理の音、いわば“音のシズル感”もご堪能下さい。時代には相変わらず殺伐とした気分が漂いますが、このドラマの登場人物とお店が、一時の心地よさと落ち着きを提供出来れば幸いです。