みちと新名が急接近!
あらためて陽一と向き合おうとするみち。だが、陽一にはそれがプレッシャーのようになってしまう。ただ、いつしか変わっていたのはみちも同じだ。かつてプレゼントされたキーケースが壊れてしまい、陽一が内緒で似たようなものをプレゼントしてくれた。そのとき、みちの口をついて出たのは「え~、私、自分が欲しいのネットで買っちゃったよ。買う前にLINEしてよ」という言葉だった。
それぞれが抱えるものがある。陽一にとって夫婦はレスだとしても性格がぴったりで楽しく暮らしていれば成り立つというもの。一方、みちは「陽ちゃんに愛されているって感じたいからなんだ。それって夫婦にとって大切なことじゃない?」という考えだ。みちの思いを聞いた陽一は、「EDかもしれない」と言うが、みちは「ごめんね、気付いてあげられなくて」と言いつつ、心の中では「下手な嘘をついて逃げた」と思っていた。
そのことでみちは「心も体も満たされたいなんて贅沢だったんだ」と納得しようとした。ところが、カミングアウト以来、気にかけてくれていた新名の前でポロリと涙が。そんなみちに、新名は自身の家庭もレスであることを告白した。
一人でいるより、二人でいる孤独がつらいということもよく聞くが、みちと新名は、相手に拒否されるつらさが共有できる者同士だったのだ。
夫婦愛とそこに潜む悩みが明らかになった第1話。SNSには「気持ちが痛いほどわかる」「旦那さん側に共感してしまった」と、みち、陽一どちらにも共感する声が上がったほか、ラストでみちを新名が抱きしめたことに「どうなる?」と驚きも。タイトルがTwitterのトレンド上位に入る反響を呼んだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部