ついに決定的な浮気の現場を捉える
陽子が芽衣に頼んだのは、昂太の尾行。そして、昂太の浮気は確認された。会社を出た昂太は見知らぬマンションに向かい、出てきた時は隣に女が。ちょうど顔は見えない角度だったが、車と女の後ろ姿だけは撮影に成功した。
車のナンバー「373」という証拠だけを手に入れながら、いまだ相手が確定しない状況。芽衣は褒美の処方箋を受け取る際、「トランクに何かあるかも」とだけ告げて去っていった。翌日には昂太の誕生日と、会社設立10周年を祝うパーティーの日が迫っている。
パーティーは盛況で、関係者には陽子の見知った面々が多数出席していた。浮気が発覚した状態で心ここにあらずといった陽子だったが、そこで駐車場に入ってきた一台の車が目に留まる。その車はまさに芽衣が撮影した車種と同じで、ナンバーも「373」。目を丸くする陽子が目にしたのは、車から降りてきた佐倉家一家だった。
思わず涙を浮かべる陽子。迎えに来た昂太に「忘れ物しちゃった」と言って昂太の車の鍵を奪い取り、「すぐ行く」と彼を会場に追い返した。そして車のトランクを探すと、工具箱に“隠しスペース”があることを発見する。
敵は1人じゃない…まさかの事実に泣き崩れる陽子
工具箱の中には、“お泊り”に必要なグッズが1つのバッグに収まっていた。さらに滑り落ちてきた見覚えのないスマホは、待ち受けに昂太と笑顔で映る佐倉の娘・理央の姿が。昂太の浮気相手は美南ではなく、理央だったのだ。
さらにスマホには、昂太と理央が佐倉一家と一緒に撮った写真や、家族ぐるみで付き合いのある加集一家との写真、部下の松井彩との写真も。みんな、昂太と理央が親しく付き合っていることを知りながら、陽子に黙っていたことになる。
さらに親友である相沢佳奈子(内田慈)が、メッセージアプリで「陽子が尾行するかも」と昂太に送信しているのを発見…親友にすら裏切られていたのだ。陽子が昂太の浮気に気づけなかったのは、全員がグルだったからという絶望的な事実が明らかになった。
泣き崩れた陽子は、自分の車からあるものを取り出して会場へ向かう。放心状態の陽子には佳奈子や、加集家の面々からの声も遠く響くばかり。「私が完璧だと思っていたこの世界は、嘘にまみれていた」という沈痛な独白をこぼす彼女の後ろ手には、大きなハサミが握られていた。
次回予告ではすでに理央や佳奈子との対決シーンが。まさかの「全員敵」という状況に追い込まれた陽子は、どのように復讐を果たすのだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部