「心でコミュニケーションをとっていくようになれば」
最後に山田は「このドラマは、みんなが演じているキャラクター、そしてご本人たちの捉え方によって作品の印象が変わっていくドラマだと思っています。先ほどもあったように、直哉は何でこんな距離の取り方をするんだろう、助けたいのか、助けたくないのか、分からないキャラクターで。そのキャラクターを企画の段階からプロデューサーさんと脚本の金子さんとお話しながら、“山田さんってどんな人ですか?”というところから作り始めました」と、撮影前から制作陣と話し合いを重ねていたことを告白。
続いて「ここまで直哉みたいに協調性がないわけではないと思うんですけど、僕がすごい世の中に伝えたいことがあって。クラスの人気者とか、職場の仕事できる人とか、表に立てる人たちっていろんな人からコミュニケーションを取ってもらえたりとか、その人のことを理解しようとしてくれる世の中だと思うんです。でも、そういう人たちじゃなくて、光の当たらない人たちというか、“この現実つらいな”とか、“こんな人生やだな”みたいな、そういって生きてきた人たちを救えるドラマになっていったらいいなと。僕の中では、この作品を機に世の中が人のことをイメージだけでその人を判断せずに、心でコミュニケーションをとっていくようになればいいなと。僕にとっては祈りのような作品なので、ぜひ見ていただけたらと思います」力強くアピールし、会見を締めくくった。