妻・忍足亜希子との出会いはリアル『silent』…「6年間は音信不通になりました」
――妻・忍足さんとの馴れ初めがリアル『silent』だとお聞きしました。
手話を教わっているうちに、お互い惹かれ合い付き合うことになるんですが、付き合って半年経ったあたりで、一度フラれてしまって…。その後6年間は音信不通になりました。
――忍足さんと離れてからも手話に関わるお仕事はされていたのですか?
亜希子と別れてから、手話をしばらく封印していました。ですが、音楽と芝居を融合させた音楽ユニットを知人と3人で組むことになり、僕以外の2人はCDが出せるくらい歌が上手かったので、久しぶりに手話を復活させて、僕は歌詞を手話で表現する手話ソングを始めることにしました。
――再開した手話をきっかけに、忍足さんと再会を果たすのですね。
手話ソングを初めて1年後くらいに、偶然、亜希子とまた再会し、改めてお付き合いした後に結婚することに決めました。
――結婚生活で壁にぶつかることはありましたか?
壁にぶつかったことはないですね。耳が聞こえるのと聞こえないことに壁を感じたことはなく、知らないことをたくさん知れる、自分の中で世界観が一個増えた感覚です。お互いに知らなかったことを新しく知ることができるので、とても楽しく賑やかな生活を送れています。
手話のイメージは「恥ずかしいというイメージからかっこいいに変わった」
――楽しく賑やかな生活で新しく発見したことはありますか?
雪が降った時に、亜希子から「うるさい?」って聞かれたことがありました。「うるさくないよ」と返したら、雨はザーザー、雪はシンシンと音が鳴っていてうるさいと思っていたと聞かされて、本で見た時の擬態語で捉えているんだと発見がありました。
――忍足さんとの生活のなかで大事にしていることは
絶対に1人にしないことです。僕と娘は言葉で会話できていても、その場にいる亜希子は1人になってしまうので、僕と娘と妻の3人でいるときは必ず手話を使うように心掛けています。
――最近では手話を題材にしたドラマが続き、世間の手話への理解が深まってきているように感じます。
はじめに手話のイメージを変えたのはドラマ『星の銀貨』(日本テレビ系)ですね。この作品から手話は恥ずかしいというイメージからかっこいいに変わりました。その後に、『愛していると言ってくれ』(TBS系)や『オレンジデイズ』(TBS系)があり、さらに最近では『silent』(フジテレビ系)『星降る夜に』(テレビ朝日系)と続き、非常に手話への盛り上がりを感じます。
――実際に手話への盛り上がりを感じたエピソードはありますか?
ろう者の友達が「みんな今のうちに買い物に行こう」とツイートしていました。詳しく聞くと、以前まではろう者との会話で筆談を面倒だと思う方も多かったのですが、今は筆談に加えて、手話で“ありがとう”とやってくれたと、とても喜んでいました。
Music Sign ~手話ソングライブ~
日付:2023年5月3日(祝・水)場所:三河安城 アンフォーレ(愛知県安城市御幸本町504番地1)
https://anforet.city.anjo.aichi.jp/index.html
チケット:¥2,000
※介助者も同額
※ご入場は当日先着順となります。
ご予約メールフォーム https://form.os7.biz/f/b6833fc1/
出演:三浦剛(手話パフォーマンス)・SOONERS・ダイナマイトしゃかりきサ〜カス
スペシャルゲスト:忍足亜希子
主催:NPO法人アンジェラ
後援:安城市
17LIVE
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