奈緒が主演を務める木曜劇場「あなたがしてくれなくても」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第3話が4月27日に放送された。結婚5年目で“レス”夫婦のみち(奈緒)と陽一(永山瑛太)。2人の心の距離感を映し出す切ない場面に反響が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)
みちは久しぶりの出来事に幸せを感じると同時に不安も
同ドラマは、2017年から漫画雑誌「漫画アクション」にて連載をスタートし、2018年には電子書籍「めちゃコミック」の年間ランキング1位を獲得したハルノ晴の同名コミックが原作。セックスレスをテーマに、問題を抱える2組の夫婦が出会うことで崩れていく夫婦関係や複雑にもつれていく関係を描く禁断の恋愛ドラマとなる。
主人公で建設会社の営業課で働く32歳の吉野みちを奈緒、その夫でカフェの雇われ店長をしている陽一を永山、みちの会社の上司・新名誠を岩田剛典、その妻でファッション誌の副編集長に就任したばかりの楓を田中みな実が演じる。
第3話は、陽一から花束をプレゼントされ、2年ぶりに求められたことに高揚感を感じるみち。だが、一抹の不安もあった。
不安がぬぐえないみちは、会社の後輩・華(武田玲奈)に「男性が突然プレゼントをくれるとき」を聞くと、「見返りが欲しい、後ろめたいとき」と返された。実際、陽一はカフェでバイトする三島(さとうほなみ)とキスをした後ろめたさがあったのだ。
みち夫婦の切な過ぎる食事風景
みちとは最後までできなかった陽一。モノローグで「俺の好きなみちを思い浮かべると、そこに裸のみちはいない」とつぶやいた。そこから思い返すのは、料理をあたふたと頑張っていたり、よそ見して転んでしまったり、そんなみちとの生活。「裸にならなくても、セックスしなくてもつながってる気がする」と言いつつ、ふと「俺の思い上がりか…」と思う。
実際、“つながってる”とはいえない様子が描かれた。夕飯に食べたいものを聞かれ、「なんでもいい」と答えたあげく、「遅くなるから先食べて」と出ていった陽一。
みちは、オムライスを作る。玉子が焦げてしまった方は自分で、上手くできたほうを陽一に。陽一は「うまそう!」と言うものの、みちを待つことなく食べ始め、みちの玉子が焦げていることにも触れずに食べ続ける。
そして、みちが食べようとしてライスがはみ出てしまったことを照れくさそうにつぶやくと、「気にすんな、食べたら一緒だよ」と言い、「俺、風呂入るから、みち、ゆっくり食べな」と席を立った。
かつては失敗しても笑い合っていたはず。食事して会話するひと時を楽しんでいたはず。「ぽっつーん」と思わずつぶやくみちの姿が切なく、2人のすれ違いが伝わる場面だった。
SNSでも「見てて1番しんどかったのはオムライスのシーンだった」「もう終わったなと思ったわ」「陽ちゃんサイテー」などの声が続々と上がった。