学校一の美少女の恋、昭和の団地風景、消えたママ友…など読み放題コミックエッセイ総チェック「Kindle Unlimitedで読み放題のコミックエッセイ8選」
団地で出会った人達の悲しみと喜びを描いたコミックエッセイ
「スラム団地」(松田奈緒子/メディアファクトリー)
1970年代に日本の各地で建てられた団地は5階建てが多かった。「スラム団地」(松田奈緒子/メディアファクトリー)に登場する松田一家も、同じく5階建ての団地に引っ越すところから話は始まる。本作は、著者・松田氏の幼少時代の思い出を基に生まれた作品。団地で出会った友人とのお話だったり、貧乏だったことから恐い借金の取り立て屋さんが来たり。団地を舞台に出会った人々との物語を、切なく、ときにコメディ要素満載に描いたコミックエッセイだ。
現代夫婦のリアルを描いたコミックエッセイ
「離婚してもいいですか? 翔子の場合」(野原広子/KADOKAWA)
家事や育児は主婦の仕事というのは、少し前の常識。現在は夫も家庭に参加することが求められている。「離婚してもいいですか? 翔子の場合」(野原広子/KADOKAWA)は、前時代的な夫の機嫌を損ねないように生きる、専業主婦・翔子のお話だ。夫はいつも愚痴ばかり。子どもの面倒だって見てくれない。しかし経済的に自立出来ない翔子は、夫に本音をぶつけられない。いつしか感情は爆発し、離婚するために行動を起こすことを決意する。本作は主婦目線だけでなく、夫の心理描写も描かれている。責任の所在はどこにあるのだろうか。現代夫婦のリアルが詰まったコミックエッセイだ。
吃音症の著者が、精神科病院で出会った仲間達
「こころを病んで精神科病院に入院していました。」(安藤たかゆき/KADOKAWA)
「こころを病んで精神科病院に入院していました。」(安藤たかゆき/KADOKAWA)は、精神疾患や異常行動が見られる人を集中的に治療するための精神科病院が舞台。本書の主人公であり著者の安藤さんは、言葉を上手く発することの出来ない吃音症だった。そのせいで小学生の頃から虐められ続け、ついには精神科病院に入院することに。大部屋には、一見厳しそうだが実は面倒見のいい笹木さんや、統合失調症の武島さんなど個性的な仲間がたくさん。本書は、心優しき人達と病室を共にした、入院してから退院するまでを描いた日常作品だ。
この記事で紹介したKindle Unlimitedで読み放題の作品
「後藤さんは振り向かせたい!」(みきぽん/KADOKAWA)は、思わず青春したくなってしまう恋物語である。「疲れた人に夜食を届ける出前店」(中山有香里/KADOKAWA)
「消えたママ友」(野原広子/KADOKAWA)
「スラム団地」(松田奈緒子/メディアファクトリー)
「離婚してもいいですか? 翔子の場合」(野原広子/KADOKAWA)
「こころを病んで精神科病院に入院していました。」(安藤たかゆき/KADOKAWA)
「元気になるシカ! アラフォーひとり暮らし、告知されました」(藤河るり/KADOKAWA)
「黒猫ろんと暮らしたら」(AKR/KADOKAWA)