菅田将暉が、5月13日に都内で行われた映画「銀河鉄道の父」公開記念御礼舞台あいさつに、役所広司、森七菜、成島出監督と共に登壇。公開から1週間を経て、周囲からの反響や撮影でこだわったポイントなどを語った。
菅田が宮沢賢治役
同作は、世界中から愛される詩人で童話作家の宮沢賢治が「ダメ息子だった」という視点を軸に、大量の宮沢に関する資料の中から父・政次郎について書かれた資料を集め、究極の家族愛を描いた門井慶喜の小説「銀河鉄道の父」を映画化。主人公・政次郎を役所、賢治を菅田、賢治の妹・トシを森が演じ、5月5日に全国公開された。
公開2週目に突入し、「#おかわり銀河」というハッシュタグが作られるほどリポーターも多い本作。宮沢賢治を演じた菅田は、周囲の反響について「本当に反響が大きくて、友達とか普段あまり映画の感想とかを言わない奴らにも『面白かった。泣いちゃったよ』みたいなことを普通に言われてうれしいです。あと、うちの家族は森七菜ファンになっていました。完全に。『森さんが、森さんが~』っていう感想しか俺は聞いてないです」と話すと、森は「シメシメです」とニヤリとし、「ありがとうございます。うれしいですね、まさか菅田さんの家族が…(笑)」と感激していた。
菅田「劇中の文字にはこだわりました」
また、リピーターも多い作品ということで「実はここにこだわっています」など、もし2度目に見るならここに注目してほしい、というポイントについて聞かれると、菅田は「今回はいろんなことをさせてもらっているので、全部監督の指示通りこだわってやらせてもらったんですけど…」と前置きし、「例えば宮沢賢治(の役)なので、書き物はたくさん出てくるんです。劇中で映っている、書いているやつはほとんど自分で書きました。めちゃくちゃ模写しました」と振り返る。
さらに、「もしこの映画がDVDになって、皆さんに買っていただいた暁には、このDVDを見て、DVDの中で一時停止した賢治の文字と、宮沢賢治記念館(岩手・花巻市)に行って見た時の文字をぜひ(比べて)見てほしいですね。結構寄せつつも、自分なりの文字で全部やっているので。そこは結構こだわりましたね。独特な丸みを帯びた字が印象的で、ペンも今のペンとも違うので練習しました」と、こだわりを明かした。
映画「銀河鉄道の父」は公開中。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)