神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。5月17日放送の第33回で、万太郎(神木)はついに東京大学の門を叩いた。「小学校中退」と見下す面々に存在価値を認めさせる圧巻の弁舌に、視聴者も喝采。Yahoo!検索ランキングで関連ワードが上位にランクインする盛り上がりを見せた。(以下、ネタバレを含みます)
万太郎、いよいよ東京大学の門を叩く
幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、高知出身の植物学者・槙野万太郎が植物学の道を情熱的に突き進んでいく「らんまん」。第7週「ボタン」では、東京へ出て植物学の研究に取り組もうとする万太郎と、それを支える竹雄(志尊淳)の日々が描かれている。
植物学者・野田(田辺誠一)の紹介状を手に、東京大学植物学教室を訪れた万太郎。目当ての教授・田邊(要潤)と対面できたはいいものの、紹介状にあったのは「便宜をはかってやってほしい」というあいまいな文言のみ。万太郎は、田邊を含む教室全員からの「お前は誰だ?」の視線に晒された。
万太郎きっぱり「ほんなら結構」
自ら“小学校中退”であることも明かし、さらに窮地に追い込まれた万太郎。田邊からも「土佐の人にはちょっとした恩義があってね」「標本を見よう」と情けをかけるような態度をとられ、負けん気に火がついた。
「ほんなら結構ですき」「たしかにわしは、小学校も出ちゃあせん。けんど、子供の頃から植物が好きゆう気持ちは誰にも、あなた方にも引けはとらん。土佐の野山がわしの血肉じゃ」。万太郎は田邊をしっかりと見据え、そう言い放った。そこには、全身全霊を懸けて土佐の野山で集めた土佐植物目録への絶対的な自信と、それらを決して安売りはしないという強い意志がにじむ。