坂東巳之助が、2024年放送スタートの大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合ほか)に出演することが発表された。吉高由里子主演、大石静が脚本を務める同ドラマは、紫式部を主人公に、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書きあげた女性の秘めた情熱と想像力、ひとりの男性への思いが描かれる。
巳之助は、64代・円融天皇を演じる。道長(柄本佑)の姉・詮子(吉田羊)が入内し、懐仁(のちの一条天皇)をもうける。道長の父・兼家(段田安則)は、孫の懐仁を一日も早く天皇とし、外祖父として権力を握ろうとする。譲位を勧められた円融天皇は悩むことになる、という役どころだ。
時代の象徴として描かれる事が多いように思います
――演じる人物の印象と意気込みをお聞かせください。
光栄にも円融天皇のお役を勤めさせていただきます。私が日頃立たせていただいている歌舞伎の舞台をはじめとして、物語の中の天皇というのは時代の象徴として描かれる事が多いように思います。しかし、歴代天皇お一人お一人に当然の事ながら一人の人間としての人生・ドラマがあったわけですし、今回脚本を読ませていただいてそういった部分に重点を置いて描かれる印象を受けました。人間としての円融天皇の姿を描き出せるよう精一杯勤めたいと思います。
――大河ドラマの出演歴や思い出などを教えてください。
歌舞伎界の諸先輩方・仲間たちも数多く出演されている大河ドラマに初めて出演させていただける事になり、とてもうれしく思っております。
京都にまつわる様々なお話を聞かせて頂いたことは私にとって財産
――およそ千年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみについてお聞かせください。
舞台では体験できない、映像ならではの写実に描かれる平安の世界に身を置ける事がとても楽しみです。
――古都京都の印象や思い出はありますか?
数年前に京都の歴史を探るテレビ番組に出演させていただいておりました。歌舞伎公演で行った際にはなかなか訪れることのできない、歴史あるお寺や神社に実際に伺って京都にまつわる様々なお話を聞かせて頂いたことは私にとって財産であり、良き思い出でもあります。
松竹
Happinet