テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」。第12回は「ボクらの時代」(毎週日曜朝7:00-、フジテレビ系)をチョイス。
トークする3人の”素”が見えて、”好き”が増えていく
日曜日の朝、今日はちょっと遅くまで寝ていたいと思っても、つい7時に起きてテレビのスイッチを入れてしまう。その理由はこの番組、『ボクらの時代』があるからです。
タレント、俳優、芸人、ミュージシャンやクリエイターなど、いろいろなジャンルで活躍する3人がトークする番組。
現在公開中の映画の関係者たちの組み合わせなこともあるけれど、ただの宣伝に終わらず、撮影中のこぼれ話から始まって、クリエイトすることについて・演技についてなどなど、幅広く語られる内容に耳を傾けているうちに、あっという間に30分経ってしまう。放送時間、短いですよねー。2週に渡って放送される前後編だったりするとうれしいけど、できれば毎回ほぼノーカットで見たいくらい。
司会進行をする人がいない場で仲良い人たちがしゃべっているうちに、「そんなことまで話して大丈夫?」と見ているこちらがハラハラするような方向に行くこともあり、そのスリルもたまらない。友達だからこそ言える冗談に大笑いするシーンもあれば、友達だからこそ引き出せるような深い人生の話に感動してしまうこともある。そういう「素」の部分を見せてくれたことで、前から好きな人をより一層好きになり、これまで存じ上げていなかった人のいい話に「この人の作品を見てみたい」と思うこともよくあって、「好き」が増えていくこの番組、毎週楽しいです。
一つのテーブルを囲む形に戻って、ちょっとホッとしています
あと、小さいことですが、それぞれがお店で頼んでいる飲み物をチェックするのも割と好き。
コロナ禍で大変だった頃は、3人の座る距離がとても遠くて、声が届いてるのかと心配になることもありましたが、最近は以前通り、一つのテーブルを囲む形に戻って、ちょっとホッとしています。
これからも毎週早起きして見よう……とは思うのですが、たまに寝坊してしまうこともあって。それでも録画しておいたり、TVerで追いかけて見たりしてます。そのくらい、好きな番組です。ずっと続いてほしいなあ。
■イラスト・文/渡辺裕子