実写版アリエル役のハリー・ベイリーは、姉のクロイ・ベイリーとのボーカル・デュオ“クロイ&ハリー”で5度グラミー賞にノミネートされ、さらにビヨンセのオープニング・アクトを務めた経験を持つエンターテイナー。
影響を受けた歌手には伝説的ジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイの名を挙げている。3歳の時にはディズニーチャンネルのオリジナルムービー「レット・イット・シャイン」に出ていたというから役者としての経験も豊富で、歌にも演技にも堪能、しかもディズニーとの繋がりも強い(2018年には『リンクル・イン・タイム』のサウンドトラックにも参加)。2021年にはディズニーワールドの50周年テレビイベントに登場し、「ライオン・キング」から「愛を感じて」を歌唱したことも話題を集めた。
ロブ・マーシャル監督、およびスタッフ側は「アリエル役は、彼女しかない」というほど気合を込めてキャスティングしたはず。ロブ監督は5月のワールドプレミアで「ハリーは素晴らしい歌声の持ち主で、しかも彼女には、この世のものではないような魅力、純粋さ、情熱、強さもあったんだ」と絶賛していたのだから。
誰しも洋画を見る時の好み(字幕派・吹替派)やこだわりはあると思うが、英語版、プレミアム吹替版と両方を見ることによってこの作品の魅力はさらに増すことだろう。
◆文=原田和典
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/the-little-mermaid
▼ ディズニープラス特集ページはこちら