淵上泰史「繊細で武士らしくカッコいいなと感じました」
――今作における加藤清正の印象と、ご出演にあたっての思いをお聞かせください。
賢く有能で、最後まで忠義を貫いた印象です。豊臣秀吉や石田三成、徳川家康に対して芝居が違ってくると思います。特に豊臣と徳川の間で板挟みになり、加藤清正の苦悩の部分や、その中で揺れ動く感情を出せれば良いなと思っています。
大河は初出演となります。しかも加藤清正です。とても緊張しております。過去にもたくさんの方が演じています。ご批判も来るかもしれません。ただ誰一人、加藤清正に会った事がないので正解がありません。なので自由に、僕らしく堂々と思いっきりやろうと思っております。お手柔らかにひとつ、是非ともよろしくお願い致します。
――加藤清正の魅力を教えてください。
史実や文献など調べてみて感じた印象としては、責任感が強く、頑固で冷静沈着で恩義に溢れ、武功よりも築城や治水・かんがい事業などで領民の為に行動し、最後まで悩みながらも豊臣と徳川への忠義を忘れずに生きた加藤清正は、繊細で武士らしくカッコいいなと感じました。
――大河初出演にあたってのお気持ちをお聞かせください。
自分には縁がないと思っていたので少し驚きました。大河には歴史があります。ほんの少しだけでも、親孝行になれば良いなと思っております。
淵上泰史「内緒にしていたのでビックリするだろうと思います」
――好きな古沢良太さんの作品はありますか?
映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)です。VANジャケットやVANの紙袋、当時はやったアイビールックや日本の旧車が出てくるので興奮しました。
――大河ドラマへの出演が決まった時の周囲のリアクションはいかがでしたか?
出演が決まる前は周りの人達から「淵上は出ないのか?」とよくお叱りを受ける事が多々ありました。出演が決まった後は当然、内緒にしていたのでビックリするだろうと思いますし、これからの感想が楽しみですが、不安もあります。
――ご共演が楽しみな方はいらっしゃいますか?
豊臣秀吉役のムロツヨシさん、徳川家康役の松本潤さん。時代と共に加藤清正としても転換期になる人物たちなので、そこからどう変化していくのか、これからが楽しみです。