蒼真宅、颯宅…と転々とする三間
四季の家に着くと、彼の弟の蒼真(川西拓実)が出迎えてくれた。が、何となく部屋全体が暗い…。蒼真は怖いドラマを見ていて、雰囲気を盛り上げるために照明を落としていた。蒼真が「今ちょうど1本目の…」と話し始めたタイミングで、蒼真の部屋のテレビから女の悲鳴が。三間はビビリまくり「今日はこれで帰ります」と言って、四季宅を滞在時間1分で出てしまった。
三間は、颯(中本悠太)の家に行くことに。颯の家には、瞬(藤岡真威人)が勉強を見てもらいに来ており、「世話になるお礼に」と三間が買ってきた高いプリンに大喜び。しかし、店でスプーンをもらい忘れてしまい、颯の家にある食事用の大きなスプーンでは、間口の狭い瓶に入らず食べられない。そこで三間は、コンビニで好きなモノを買うついでにスプーンをもらってくればと、瞬に金を渡した。
テンションアップで出掛けようとした瞬に、「もう遅いので気を付けて」「知らない人に付いていかないように」と声をかけた三間。瞬は「俺のこと、5歳児だと思ってる?」と三間に言い、微妙な空気が流れた。これはドジではなく、三間の親心のはずだ。三間は、10歳下の瞬のことがかわいくてたまらないはずだ。だから、ついつい子ども扱いしてしまったのだと思う。
気負いすぎていたと気付かされた三間
二人になった部屋で、颯は三間に、気遣いの礼を言い、どうしていきなり家に来ることにしたのかと尋ねた。三間は、うそは言えないが仕事の内容も公言できないと考え、「知り合いとホラーゲームをして…」と言う以外は、「ホラーが苦手で、今日は一人じゃなくて誰かと居たかった」と、本当のことを話した。
三間は話しながら、「いい大人が情けない。幻滅させちゃったかな…」とヘコむが、颯は三間にも苦手なものがあることが分かってうれしいと告げた。颯は「頼られるってうれしいじゃないですか」と言い、いつもは自分が三間に助けられているが、今日は自分が助けになれて良かったと、真っすぐ三間を見つめるのだった。
そんな颯に対して、三間は「温かい雰囲気に安心するっていうか、甘えたくなるっていうか…。何だか癒されました」と礼を言った。三間は「弱いところを見せたとしても、誰かに頼れるって大事なことかもな」と気負いすぎていた自分を反省し、仕事でもそうしていこうと思うのだった。彼らは毎回、誰かと関わることで成長している。年上も年下も関係なく、新たな気付きを得ている。そんな前向きで優しいストーリーは、とても共感できるし、自分の気付きにもなるのだ。
さて、出て行って久しい瞬はというと、颯の部屋番号が分からなくなり、玄関のオートロックの前で立ち往生。携帯も持って行かなかったせいで連絡も取れず、遅いのを心配して颯らが下まで降りてきてくれるのをひたすら待つしかないのだった…。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部
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