佐藤浩市が、現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)に出演することが発表された。松本潤が主演、古沢良太が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。
列強を手玉に取り、生き残りを図る反骨不屈の男・真田昌幸
佐藤は、“戦国乱世、最後の怪物”真田昌幸を演じる。太平の世に移る中、戦国乱世の遺物のような存在。小国ながらも徳川をはじめ列強を手玉に取り、生き残りを図る反骨不屈の男。
「表裏比興の者(表と裏を使い分けるくせ者)」とも呼ばれ、信玄(阿部寛)譲りの謀略を使い、家康(松本)に幾度も苦杯をなめさせる。息子たち家族を溺愛し、関ケ原合戦に際しては長男・信幸(吉村界人)と敵味方に分かれる苦渋の決断をする、という役どころだ。出演にあたり佐藤がコメントを寄せた。
どこか違った真田昌幸の側面が出せたら面白い
――演じる人物の印象はいかがですか?
真田昌幸は、いわゆる「策士」と言われている人で、面白いエピソードがいくつか残っています。例えば、関ケ原の合戦のとき、敵方の伝令から「城を通してほしい」と言われて、面白いからとそのまま通過させたとか。ただ、まことしやかなそういううわさが本当のことだったかどうかは、実際のところは分かりません。でも、ドラマを見る方がどういうふうに受け取るかも含めて、楽しく見せたいと思っています。
皆さんが持っているイメージを膨らませるのか、逆に全く違った見せ方にするかということが、僕らの仕事なので。そういった遊びができるかどうかは、もちろん脚本次第ではありますが、従来とはどこか違った真田昌幸の側面が出せたら面白いかなと。皆さんが期待しているであろう、昌幸の悪賢さは、十二分に感じていただけると思います。
何かご縁があればお手伝いできたらなと
――2年連続の大河ドラマ出演となりますが、オファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
2年連続での出演依頼があった時は驚きました。ただ、座長の松本潤さんのことは昔から知っていますから、何かご縁があればお手伝いできたらなという思いはありました。ですから、お話がきた時は「微力ながら参じます」と、そういう気分でした。
これまで僕は、三谷(幸喜)さんの作品では「新選組!」(2004年)で芹沢鴨を、「鎌倉殿の13人」(2022年)で上総広常をやっていますが、それとはまったく違った出方の中でお客さんに楽しんでいただければと思います。