<らんまん>神木隆之介“万太郎”の祖母・タキを演じた松坂慶子「かけがえのない存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います」
神木隆之介主演の連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。6月26日より放送の第13週「ヤマザクラ」にていよいよ前半のクライマックスを迎え、6月30日放送の第65回でついに、峰屋の当主を務めあげた万太郎の祖母・タキが天国に旅立った。この度、主人公・万太郎の祖母・タキを演じた松坂慶子からのコメントが到着した。
「らんまん」とは
同作は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、植物学者・槙野万太郎(神木)が植物学の道を情熱的に突き進んでゆくさまを描く。
槙野タキ役・松坂慶子コメント
第13週、65回の大座敷のシーンではタキが分家に謝りました。お殿様が土佐を出ていくというような時代の移り変わりをだんだん感じているのだけれども、この時は、「本家・分家と言っていて悪かった、これからは上下の別なく互いに手を取って商いに励んでほしい」というタキさんの変貌っぷり。柔軟な気持ちや時代のことも理解して、歳を重ねていったタキさんもすてきですね。
同じ回で、万太郎にお礼を言うところがあります。これは一貫したタキさんの気持ちだったと思います。天寿を全うする時期に来てしまったけれど、かけがえのない孫の万太郎であり、そういう存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います。
そして、最後のシーンは桜の開花時期に合わせて高知で撮影しました。立派な桜がとてもきれいでしたね。万太郎と一緒に見ていた桜は病気で直すことは出来ないけれど、挿し木をして残した桜がいつか咲き誇るように、というせりふにもあったように、タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました。
タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も「らんまん」を見ていただければうれしいです。