7月12日(水)にスタートする杉野遥亮主演ドラマ「ばらかもん」(毎週水曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、フジテレビ系)の制作発表が5日に行われ、杉野をはじめ、宮崎莉里沙、綱啓永、中尾明慶、遠藤憲一が登壇。これまでの撮影を振り返った他、もうすぐ七夕ということで、短冊に書いた願いをそれぞれが発表した。
同作は、書道だけを支えに孤高に生きてきた都会育ちの青年書道家・半田清舟(杉野)が、長崎・五島列島で出会った琴石なる(宮崎)ら島民たちとの交流を通じ、書道家として、そして人間としても成長していくハートフル“島”コメディー。“ばらかもん”とは、五島列島の方言で“元気者”を意味する。原作は、ヨシノサツキ氏による、シリーズ累計1000万部超えの同名コミック。また、綱は料理から島の子供の世話まで何でもこなす高校3年生の木戸浩志、中尾は清舟と中学からの付き合いがある画商の川藤鷹生、遠藤は清舟の父親で高名な書道家の半田清明を演じる。
宮崎やスタッフの頑張りを見ると「フラットな気持ちでいられます」(杉野)
本作でGP帯連続ドラマ初主演を務める杉野は、「初主演ということもあって、すごくいろいろなことを意識してしまって、自分で重くしてしまっているところがあった」と明かすが、「なる(宮崎)がすごく撮影を頑張っていたりとか、スタッフさんがすごく真剣に声を出してやってくれている姿を見ると、自分ができることを頑張ればいいやみたいなフラットな気持ちでいられて、そういう空気作りをしてくれている皆さんに感謝しています」と語った。
クランクインしてからは約1カ月が経ったといい、制作発表の進行を務める小澤陽子アナが杉野らに「現場での印象的なエピソードはありますか?」と尋ねると、宮崎が元気よく挙手。「海のシーンです」と話す宮崎に小澤アナが「それは五島列島の海ですか?」と聞くが、実は千葉の海だと明らかになり、会場は笑いに包まれた。すかさず杉野が「いろいろな都合があって、この間、(千葉で)海のシーンを2人で撮ったんだよね? 2人で海に浮かなくちゃいけない、結構ハードな撮影で。どこが楽しかった?」とフォローすると、宮崎は「先生(※清舟/杉野)と水をバシャバシャするところ!」と笑顔で答えた。
五島列島滞在中「10日間ぐらいオフだった」(綱)
五島列島には、杉野は約2週間滞在していたそうで、「むちゃくちゃ海がきれいです。やっぱり空気も全然違うし、本当、遠藤さんとかにも来てほしいなって思ったぐらい」と、五島列島での撮影がないという遠藤にもお薦めした。さらに、杉野はプライベートで“鬼岳”という山も訪れたといい、「上の方に行くと、おじいちゃんとおばあちゃんが一緒にピクニックしてるんですよ。頂上ではみんな携帯とか触らないし、なんかその空気感がすごくうれしかったし、うらやましかったですね。景色も一望できて、めちゃくちゃきれいでした」と振り返った。
また、綱も2週間ほど滞在していたというが、天気の都合で「10日間ぐらいオフだった(笑)」と告白。ホテルの支配人は、原作の「ばらかもん」がきっかけで五島列島に移住した人だったと明かしつつ、「毎日、いろいろなところに行きましたね。鬼岳も行きましたし、全部行きました(笑)。五島にしかない良さがあるというか、支配人も言っていたんですけど、『五島は言葉じゃ表せないんだよね』みたいな。行った人にしか分からないと思うので、ぜひ皆さんに行っていただきたいです」とアピールした。
そして、中尾は、五島列島に行こうとした際、天気の都合で「全然飛行機飛ばないんですよ(笑)。行きは、福岡空港に着いて空港に5時間ぐらいいて…飛ばなくて。長崎までタクシーで移動して、高速フェリーに乗って何とか(五島列島に)入れた」と、移動が大変だったと話すが、「でも結局、僕だけだったでしょ?」と、自分のタイミングが悪かったと笑顔で明かした。続けて、「僕が知らないシーンもあって、本当に絶景だと思うので、一視聴者として本当に楽しみにしています」と放送に期待した。
一方、遠藤は、「いつか書道を習ってみたいなと思っていたときに、(ドラマの)お話をいただいて、今習わさせてもらってるところ」だと語り、「杉野くんが天才的な字を書くんだよね。自分でも思うでしょ?」と話しかけると、杉野も「どちらかというと才能はあるかなと思っています」と照れ笑いを浮かべた。