米女メイの“優しさ”に寄り添いたい
ーー少しさかのぼってお話を聞かせてください。ご自身が担当するメンバー(米女メイ)に出会ったとき、どんな印象を抱きましたか。
最初はメイちゃんのことがもう全く分からなかったです(笑)。今までにラブライブ!シリーズで、あんなに制服を着崩している子はいませんでしたし、靴下を履いていないのかな?と思いましたし(笑)。目つきもやはり鋭いというか、少しツリ目なので結構物事をハッキリ言う子なのかな?、強めの子なのかな?と思っていました。スクールアイドルとは結びつかなかったので、あんなにギャップがある子だとは…と、そこに1番驚きました。スクールアイドルが好きということは知っていたんですけど、あんなにも好きだとは正直思っていなくて。猫ちゃんが好きであったりとか、かわいい物が好きであったりとか、あんなにギャップが激しい子もなかなかいないのではと思います。
ーー出会った当初は気づいていなかった、ご自身が担当するメンバー(米女メイ)の新たな一面、「ここが好き」と自信を持って言えるポイントについて、教えてください。
1番好きなところは、「すごく優しいところ」ですね。TVアニメ2期第2話できな子ちゃんがスクールアイドルをやってみようかなって思えるきっかけとなったのが、きっとメイちゃんとの会話だったと思うんですけど、そのときのメイちゃんときな子ちゃんの関係って、まだそんなに深くはなかったはずです。でも、その中でも人を傷つけない言葉選びをメイちゃんなりにすごく考えて伝えていて、他人に対してもすごく優しい気持ちを持っている子なんだな、というのが垣間見えて本当に優しい子なんだなって感じました。
ーーご自身が担当するメンバーとして表現をする、歌唱をする、ステージに立つときに、「ここだけは外せない!」と意識していることは何ですか。また、「楽しい!」「難しい!」と感じる部分は、それぞれどういうところですか。
TVアニメのダンスシーンでもメイちゃんはすごく穏やかで優しい表情をしていることがすごく多いので、この歌詞をどういう気持ちをもって歌っているのか、メイちゃんの心情を第一にいつも考えています。難しいのは表情ですかね。例えば「揺らぐわ」は、アニメ映像が描かれていない楽曲なので、どういう表情をしていいかが分からなくて、やっぱり3rdライブツアーが始まる前はすごく不安でいっぱいでした。私がセンターというか中央で踊らせていただいたんですけど、最初はこの曲は私にはできないと正直思ってしまって。今だったらメイちゃんの曲って前向きな気持ちで披露できるんですけど、その当時は本当にその曲を披露するのが怖くて仕方なかったです。「揺らぐわ」はすごくかっこいい曲なので、メイちゃんに普段とスクールアイドルが好きなところでギャップがあるように、パフォーマンスの中でもかわいらしいメイちゃんと、かっこいいメイちゃんのギャップをより作れたらいいなと思っています。
「(メイちゃんには)愛おしい気持ちしかない」
ーー『ラブライブ!スーパースター!!』のプロジェクトに関わってきたことで、「自分のここが変わった」「成長できた」「新しい一面を発見した」ことがあるとすれば、それはどのような部分ですか。
逆に「自分が分からなくなった」ような気もします。今までは勝手に「自分はこれが好き」とか「嫌い」とか決めつけていたのかなって思いました。でもこのプロジェクトに関わってきたことで、元々苦手だったけれど、気がついたら好きになってたみたいなこともあって。メイちゃんが好きなものだったり、みなさんがおすすめしてくださるものを触れて好きになって、好き嫌いや自分の性格ですらも、勝手に決めつけていたことがすごく自分の中に多かったんだなって感じていいます。これからもきっとどんどん変化していきます。
ーーここまで一緒に走ってきて、こらからもともに過ごしていくご自身が担当するメンバー(米女メイ)に、いまかけたい言葉は何ですか。
メイちゃんにはもう「愛おしい気持ち」しかなくて。親バカみたいな感じですけど、何をやってもかわいいし、愛おしくて1つ1つの言動が本当に愛おしくて。わたしが今頑張れているのはメイちゃんのおかげなので、つまずいてしまったときとかに、メイちゃんなら無理に一緒に走らずに一緒に立ち止まってくれそうな子だなと勝手に思っています。だからこれからも、ゆっくりでも速くでも、同じペースで一緒に進んでいきたいです。
ーーたくさんの出会いをくれたLiella!の活動は、とても大切な場所・時間なのでは、と思います。いま、ご自身にとって『Liella!』とは、『ラブライブ!スーパースター!!』とはどんな存在かを言葉にしてもらえますか。
日常であって非日常である存在というか、今はLiella!の存在が軸となる日常を過ごしていて、それがもう自分の中で当たり前になっています。米女メイ役に選んでいただけたことが奇跡ですし、ありがたいことです。でも、それを当たり前だとは思わないようにしたいなと思っていて。これがわたしの日常ではあるけれど、それが非日常である、普通は経験できないことをさせていただいているってことを常に忘れないようにしたいです。
大熊和奏へのメッセージ「いつも背中を押してくれるかけがえのない存在」
ーー今回の特集では9人全員の単独インタビューを順番に公開していきます。次に登場されるLiella!メンバー若菜四季役の大熊和奏さんにいま伝えたいこと、メッセージをお願いします。
わたしたちは所属事務所もちがうんですけど、最初から共感できる部分があったり、お互いにしか分かりえないことを相談し合っていたりしたので、もうそのときからかけがえのない存在でした。結構感性が似ている部分があって、今回の3rdライブツアーでもリエラのうたの「パレードはいつも」を一緒に披露したんですけど、リハーサルのときからより良いものにするために、たくさん2人で話し合いました。時には私が成長するために、あえて厳しくしてくれたりも。それは優しさあってのことなので、その時は和奏も苦しかったと思いますし、それを2人で乗り越えたからこそ今回のライブツアーで「パレードはいつも」を最高のパフォーマンスで披露することができたと思います。いつもわたしの背中を押してくれるのが和奏です。「いつも背中を押してくれてありがとう!」。