松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45、NHK総合ほか)の第25回「はるかに遠い夢」が7月2日に放送された。古沢良太が脚本を務める同ドラマは、誰もが知る徳川家康(松本潤)の人生を新たな視点で描く、一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。
WEBザテレビジョンでは、同ドラマで家康の息子・松平信康を演じる細田佳央太にインタビュー。大河ドラマに初出演した感想や、父・家康役の松本と母・瀬名役の有村架純との共演やそれぞれの魅力、信康を演じる上で意識したことなどを語ってもらった。
目標の一つとして大河ドラマに出たい思いを抱きました
――大河ドラマに出たいと思ったきっかけや、大河ドラマに初出演した感想を教えてください。
ずっとオーディションは受けていましたが、(大河ドラマに出たいと思った)タイミングとしては、「ドラゴン桜」(2021年、TBS系)に出演させていただいていた頃です。目標の一つとして大河ドラマに出たいという思いを抱きました。
――初めての大河ドラマだからこそ、意識したことはありますか?
僕自身、どの現場に対してもベースが変わらないように挑むようにしています。なので、大河ドラマだから特に何かを意識したということはなかったですが、大河ドラマは歴史あるもので、大河ドラマそのもののファンがいるということは事実としてあると思っています。今回の「どうする家康」は大河ドラマの中でも少し変わった作風やタッチだと感じているので、それを(大河ドラマファンの方々に)受け入れてもらえたらいいなと、そして自分が一つのピースになれたらいいなと思って演じました。
役として死ぬことが初めてだったのでとても怖かった
――今回描かれている松平信康を演じる上で大変だったことはありましたか?
役として死ぬことが初めてだったのでとても怖かったです。他人事にできないというか、自分自身が死ぬ訳ではないのですが、信康のことが好きだからこそ「死にたくない」「死んで欲しくない」という思いがあって。そこから脱却するのが大変でした。大河ドラマはリハーサルがあるので役に関して監督とお話をしたり、動きを確認したりできるのですが、どのように信康として覚悟を背負うタイミングを作るか、が大変でした。
――「死にたくない」という気持ちをどのように乗り越えたのでしょうか。
気づいたら吹っ切れていました。ただ、監督やスタッフさんが寄り添ってくれたのも大きかったです。役作りは監督とディスカッションしてできるものではありつつ、役者自身が一人で役と向き合わないといけない孤独な時間もあります。そんな中、監督をはじめ周りの方々が「何かできることがあれば言ってください」「分からないことがあれば聞いてください」と声をかけてくださって、それは作品作りにおいて当たり前のことかもしれませんが、改めて周囲に助けて頂いているなと、有難さに気づくことができましたし、その言葉をかけていただけたことで気持ちが楽になりました。