ドラマ「なれの果ての僕ら」(毎週火曜深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)の第3話が、7月11日に放送された。被害者だったはずの“最高の6年2組”メンバーは、“学級裁判”によって殺人の引き金を引くことに。罪、正義、悪…さまざまなことを考えさせる展開に、「怖すぎる」「すごく興味深い」といった反響が寄せられている。
「なれの果ての僕ら」とは
同ドラマは、「週刊少年マガジン」および「マガジンポケット」で連載・配信された内海八重の漫画が原作。同窓会に集められたクラスメイト23人を襲うのは、誰も予想だにしていない監禁劇だった。極限状態に追い詰められたときに暴かれる、人間の“狂気”を克明に描いた衝撃のサスペンス作品だ。
主人公のネズ(真田透)を演じるのは、NHKドラマ「麒麟がくる」などに出演したHiHi Jets・井上瑞稀。さらに監禁事件の首謀者であり、“人間の善性”への興味から残虐な実験を始めた夢崎みきおという難しい役柄を、実力派俳優・犬飼貴丈が演じる。
殺人犯の動機は“いじめ”…その量刑
前回、みきおの手を介さずにカレーに毒を混ぜられて殺された相沢すみれ(北原ゆず)。毒薬は合計2錠盗まれ、残りの1錠を持っているのは桐嶋未来(大原櫻子)だと判明した。当然殺人の嫌疑がかけられた未来だが、彼女には「事件発生時、用務室にいた」というアリバイが。
事実、杉田将矢(新原泰佑)が手にしていたカメラには別の犯人が映っていた。山口茉莉花(中村里帆)だ。彼はカメラの映像にあとで気づき、茉莉花を脅迫。ギリギリでカメラや記録媒体を破壊することには成功したが、その騒ぎはクラスメイト全員に知られてしまう。
観念した茉莉花が罪を認めたことで、クラスは混乱の渦に。みきおの実験に巻き込まれた同じ被害者である茉莉花が、なぜすみれを殺したのかということを問い詰める声であふれた。
特に怒りをあらわにしていたのは、殺害されたすみれの親友である小山内彩(椛島光)だ。しかし、クラスの元担任・桜庭橋子(我妻三輪子)の質問によって、茉莉花の動機が明らかになる。彩とすみれは、小学校時代に茉莉花へ数々の嫌がらせをおこなっていた。そしてその事実をすっかり忘れ、同窓会の場では「久しぶり、かわいくなったね」と気軽に話しかけてきたという。
かつて傷つけたことをすっかり忘れている加害者も、それを見て見ぬふりをした6年2組メンバーも、すべてに対して怒りが冷めやらない様子の茉莉花。「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!」と心の底に溜まった泥を吐き出す茉莉花だったが、みきおの実験中という閉鎖環境で殺人を犯したことは事実だ。
放置はできない問題に対処を迷うクラスメイトへ、突如現れたみきおが「こういうとき6年2組はどうしてた?」と質問。かつてクラスでおこなわれていた無邪気な遊び、「学級裁判」を行うことを提案する。