――演技のお仕事と音楽のお仕事で、ご自身のキャラクターが変わる感覚はあるんですか?
基本的な“私”というキャラクターは、あんまり変わらないですね。ただ、この「CODE」の現場はちょっと崩されてる感じがあります(笑)。今回、私(年齢が)結構高い方なんです。たぶんメインキャスト4人の中で、昭和生まれは私だけだと思うんですよ。なので、一緒にわちゃわちゃできる自分もいるけど、ちょっと離れたところでほほ笑ましく見てる自分もいるな、ということはあるかもしれないです。
もし“CODE”が存在したら願うことは?
――この“CODE”のアプリが現実に存在したら、松下さんは使いたいですか?
(即答で)使わないです。願いがかなったら代償を払わないといけませんから。それか、最初の願い事でまず「代償をなくしてください」って言います(笑)。絶対承認にならないと思いますけど…もし“承認”になったら使うかも!
――「CODE」はエンターテインメント性がありながら、人間の業もしっかり描かれている、そんな印象を受けます。
そうですね。大切なものを守るために、していいこと、してはいけないこと、私たちに必要なものを教えてくれる作品だと思います。“欲”の前で自分にブレーキを掛けることと、それをとっぱらう瞬間、そこに“人間”っていうものが出るのかなと思っています。
フィクションなのかリアルなのか、境目が難しいなって思いますね。この“CODE”というアプリは現実には存在しない。でも使ってしまう気持ちはすごく分かるし、使った人がどうなっていくのか見たくなる。それがこのドラマだと思います。最終的にみんなのそれぞれの“欲”っていうものがどう満たされていくのか、ぜひそこまで見届けていただきたいですね。
7月23日(日)放送「CODE」第4話では…
「二度とCODEは使うな」と刑事・二宮湊人(坂口健太郎)に忠告した佐々木慎介(渋谷謙人)が、遺体で発見された。佐々木は何者かに殺されたと考える二宮。そんな中、フリー記者・椎名一樹(染谷将太)は、二宮をアジトへと連れて行く。ハッカーの三宅咲(堀田真由)も交えた作戦会議が進む中、椎名たちは、佐々木が逃げる前に口にした「管理側」という言葉に引っかかり、佐々木を追っていた腕にミサンガをしていた女(松下奈緒)を調べ始める。
◆取材・文=酒寄美智子
■「CODE-願いの代償-」Hulu番組ページ
https://www.hulu.jp/code-japan-the-price-of-wishes
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