岡田准一、織田信長の最期のシーンについて語る「最期に思い出すのはやはり家康だった」<どうする家康>
(信長と家康の)二人ならではの関係性、愛情が死ぬ間際まで続いていた
――信長の最期はいかがでしたか?
家康が妻子を亡くすきっかけを作ったのは信長なので、それに対して家康がどう思っているかは想像していたでしょう。状況的に裏切られる可能性もあると思っていたはずなので、家康が決心して討ちに来るのなら、受け止めて戦う。でも、ただやられる気はなかっただろうと思います。
最終的に家康は討たないという彼らしい決断をする訳ですが、家康に本能寺へ来て欲しいと願っていたかと聞かれると、どうでしょう…難しいですね。でも、明智光秀に討たれた時、最期に思い出すのはやはり家康だったのだろうなと。家康を救いのような、恐怖の対象のような、頼りたいけど突き放したいような…二人ならではの関係性、愛情が死ぬ間際まで続いていたのかなと思います。
第29回以降が「どうする家康」の“はじまり”だと思っています
――徳川家康役・松本潤さんへメッセージをお願いします!
松本くんと話したこともあるのですが、第40回に突入するまでに自分なりの答えを見つけてくれると良いなと思っています。人それぞれ意見はあると思いますが、結局は自分で「これが家康だ」と胸を張って言えた時に初めて本当の家康になれると思いますし、それはドラマを見て下さる方にも伝わるものだと思います。
でも、そこまで到達するには、頭に描いたプランをなぞるだけではだめで。スタッフやキャストの皆様とセッションしてピースを拾い集めて感情を爆発させて、作り上げた先にあるものだと思っています。彼なら、それを掴み取ってくれると信じています。
作品は折り返し地点まできましたが、ある意味、第29回以降が「どうする家康」の“はじまり”だと思っています。瀬名や信長との別れを経た後、家康がどのように天下統一への道を歩むのか。家康の成長と完成を、松本くんがどう作り上げていくのか。近くで見られないのは残念ですが、これからは僕も視聴者の皆さんと一緒に放送を楽しみたいと思います。