福原遥は「“陽”のエネルギーを持っている方」
――撮影を通じて、キャストの方との距離は縮まりましたか?
縮まったと思います。福原さんとは“エイティーンフォーティーポーズ”を考えていて、どうすればエイティーンフォーティーを表せるかをずっと試行錯誤していました。
――福原さんの現場での印象を教えてください。
祐馬が持っている“陽”のエネルギーとはまた違う種類の“陽”のエネルギーを持っている方だなと思います。存在感や現場をまとめる力がありますし、福原さんが現場に居ると「ライティングされているのかな?」と思うくらいその場がふわっと明るくなる感じもあって、優しくて、みんなが朗らかな気持ちになる方です。
――深田さんの印象はいかがですか?
深田さんは、まだ現場でたくさんお会いしているわけではないのですが、すごく気さくな方です。ポスター撮影で初めてお会いしたときに「鈴鹿央士と申します」とごあいさつしたら「珍しい名前だね」と盛り上げてくださったり、いろんな方に気配りをされている、とてもすてきな方です。
――お二人とのエピソードがあれば教えてください。
第3話で、有栖、瞳子、祐馬の3人のシーンがあるのですが、お二人がすごく仲が良いので、どうやって入っていこうかなと考えていたんです。そしたら、深田さんが「イエイ!イエイ!」と踊ってくださったり、僕が「LAのダンスです」と言ったら、深田さんがLAポーズみたいなものを作ってくださったりして。みんなでLAポーズをして盛り上がっていたら、僕が耳につけていたアクセサリーが排水溝に落ちてしまって…。でも、そのアクシデントもお二人が笑い話にして、現場の雰囲気を良くしてくださったことがありました。
「誰からも愛されてないな」“憎まれ役”に挑んだ作品で意識変化
――鈴鹿さんが、人との向き合い方で気を配っていることはありますか?
相手の良いところを見つけたいと思っています。本を読んだりいろいろ考えたりする中で、自分から相手に嫌な気持ちを向けるとプラスな気持ちで返ってくることは無いと感じたので、自分からポジティブな感情や愛情を相手に向けていきたいなと。たとえ「嫌われているな」と思っても、自分がその人を愛したら、もしかしたらその人も愛し返してくれるかもしれないくらいの気持ちや、相手発信じゃなく自分発信で相手と向き合ってみようということを友人関係の中でもいつも心がけてます。
――過去にそう感じた経験があったのでしょうか?
「ドラゴン桜」で藤井遼という役を演じたときに、「誰からも愛されてないな」「しんどい役だな」と思って。愛とはなんぞやということを考えたときに本を買ったのですが、その本を読んだ頃だと思います。自分発信でやれば何かを変えられるかもしれないと思って前向きな気持ちになりましたし、それから結構楽になりました。