――10人のメンバーは初顔合わせですか?
初共演ですが、撮影前に台本の読み合わせとリハーサルとお祓いがあったので、数回は顔を合わせていました。でも、みんなクランクインの前日には現地に入って、その夜のお風呂も温泉だったので、そろって初日から裸の付き合いをしたおかげで、すぐに打ち解けることができました(笑)。
――まさに心理戦ですが、そういうのは得意ですか?
苦手です。私はすぐ顔に出てしまいますし、すぐウソがばれちゃいます。うそをつけないタイプで、何でも本当のことを言っちゃうんですよ。
――サプライズとかも苦手な方?
サプライズは必死にやるので、大丈夫…と言いたいところですが、結局バレていることも多いです(笑)。昔、友人のお母さんに協力してもらって、友人の家の合い鍵を借りてバースデーサプライズの飾り付けをしたんです。
迷路のような感じで「右に曲がって」とか「●●の部屋に行って」とか、最後はリビングに誘導して、クラッカーをパーン!って祝いました。
唯一成功したサプライズはそれなんですけど、調子に乗って違う友達にも同じことをやろうとしたら、飾り付けをしている最中に帰って来ちゃって。「あっ…」みたいな(笑)。あとは、私がサプライズをしようとしているのに気付いて尾行されたこともありました。
――先ほど「人狼ゲーム」が好きと仰いましたが、バイオレンス系の作品はお好きですか?
私、お化けが出てくるようなホラーは駄目なんです。見たら後ろに幽霊がいそうで、「うわ~!」「やめてー!」ってなるんですけど、血は平気なんですよ。むしろ血がプシャーって噴き出すようなやつは大好きです(笑)。
今回の撮影でもこうやって血を飛ばすんだ!とか、こうやって刺しているんだ!って知ることができて、一人でへぇーってなりました。
――その他で何か印象的なシーンはありますか?
投票シーンですね。生きたいんだ!という、人間のリアルな部分がモロに出ていたので、どの投票回も印象に残っています。やっぱり、目の前で人が死ぬってすごいことですよね。
今までの「人狼シリーズ」って投票の後の殺すシーンで、「イヤー!イヤー!」って泣き叫ぶ女の子がいたと思うんですけど、今回はそういう子がいないんですよね。
そういうキャラクターの子がいないので、ほとんど女の子が泣き叫ぶ場面はなかったんですけど、ある男の子の首輪が締まって死んだシーンでは、みんな本気で「キャ~!」ってなっていました。
リハーサルでは血のりを出さないので分からないんですけど、実際にプシューって出たらビックリしますよね。私もあのシーンは、本気でずり落ちているんですよ。ビックリして、リアルな反応をしてしまいました。
それに実際は映っていないですし、分からないと思うんですけど、ずっと涙が止まらなかったんです。全然自分にカメラが向いていないときに泣き過ぎて、いざ自分の方にカメラが回ったとき、涙が枯れちゃって出なくて、NGになってしまいましたが…(笑)。
映画「人狼ゲーム マッドランド」
7月15日(土)より東京・シネマート新宿ほかにて公開
出演:浅川梨奈
松永有紗、門下秀太郎、飯田祐真、栗原吾郎
長谷川ニイナ、眞嶋秀斗、木下愛華、坂田将吾
佐奈宏紀
監督:綾部真弥
脚本:川上亮、綾部真弥
原作:川上亮「人狼ゲーム マッドランド」竹書房刊
【公式HP】http://jinro-game.net/
<ストーリー>
監禁した高校生たちに殺し合いをさせ、生き残った者には1億円が与えられる“殺戮ゲーム”。人呼んで<人狼ゲーム>。
気を失った私は、9人の高校生たちと共にバンに揺られていた。今回の参加者は、村人側:2人(用心棒1人、予言者1人)、人狼側:1人、その他:狂人7人という【狂人村】。狂人の生存条件は、人狼の勝利。村人が生き残るには、多数決の投票に頼るしかない…。人狼側圧倒的有利なこのルールの中、私は、勝利を目指して「殺り」まくる―。