前作から約1年、ついにスクリーンに登場する大ヒットシリーズの最新作「キングダム 運命の炎」。原作でも人気の「馬陽の戦い」と「紫夏編」が描かれ、山崎賢人演じる信は100人の兵を率いる“飛信隊”の隊長に成長。そして、吉沢亮演じる秦の国王・エイ政は、隣国・趙の侵攻によって改めて“中華統一”に挑む覚悟を試されることに。2人に撮影時の思い出や本作に懸ける思いを聞いた。(※山崎の崎は正しくは「立さき」)
山崎「今作では“百人将”になった信の成長を表現したい」
――本作の見どころや役作りへのこだわりについてを教えてください。
山崎:1作目の信は、戦災孤児として共に生き抜いた親友・漂(吉沢がエイ政との一人2役)の思いを胸に突き進んでいく感じでしたが、2作目では一緒に戦う仲間ができ、3作目となる今回の信は、“百人将”として自分の隊を持つことになります。ですが、そこには戦いで失われた仲間の命への責任もあって。そういう部分での信の成長は、表現できればなと思います。
吉沢:そういった意味では、エイ政には“中華統一”というブレない軸があるので、目に見える成長はないと思います。ですが、今回はエイ政の過去に関わる「紫夏編」のエピソードが描かれるので、“中華統一”にこだわる彼の思いがより伝わるのではないかと。
エイ政を演じるときには、王としての品位と威厳を示さないといけないので、できるだけムダを省き、目の動きだけで芝居することを意識しているのですが、「紫夏編」のエイ政は、まだ何者でもない存在なので、できるだけ人間くさく演じたいと思っていました。
吉沢「映画ならではの表現が加わったことで、よりドラマチックになりました」
――印象に残っているシーンを教えてください。
山崎:エイ政と紫夏(杏)のパートは、本当に良かった! 僕が見たのは完成した作品でしたが、胸を打たれて、思わず号泣してしまいました。
吉沢:ありがとう(笑)。でも、原作の「紫夏編」に登場するのは、子供時代のエイ政なんですよね。映画では子役ではなく、僕が演じているのですが、映画ならではの表現が加わったことで、よりドラマチックになりました。
山崎:エイ政が王騎将軍(大沢たかお)に自分の過去について話していて、それを信が聞いていたという部分も映画オリジナルですが、信としてはエイ政の“中華統一”を目指す理由が明確に見えたのかなと。重要なシーンだと思います。
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)(山崎)、荒木大輔(吉沢)
ヘア&メーク=高橋幸一(Nestation)(山崎)、小林正憲(SHIMA)(吉沢)
■「キングダム 運命の炎」
7月28日(金)公開
出演:山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、杏、山田裕貴、大沢たかおほか
監督:佐藤信介
原作:「キングダム」原泰久(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
脚本:黒岩勉、原泰久
配給:東宝、ソニーピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://kingdom-the-movie.jp
(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売日: 2022/12/21