必要なものは八重が1年暮らしてきた“生活感”
匠も進藤が疑っていることには気づいている。帰宅した匠は八重に「油断するなよ。一見バカみたいだがかなり鋭い」と警戒するように伝えた。
八重が心配したのは生活感。「1年住んでるように見えるかな?私だけ浮いてるような」と不安そう。その晩、八重は匠に連れられて2人の故郷・石川の郷土料理を出す店に食事に行った。
この店は2年前に匠が設計した店で、きっかけは人脈の広い進藤の紹介だったと話した。ほとんどの人脈を引っ張ってきてくれた進藤は会社の生命線だと伝え、警戒心を高める。
八重の言葉が“生活感”を作り出すヒントに
食事を終えて歩きながら帰る時に八重は気づいた。「待って!2年前って言ってたよね。古くからあるお店だなって」とまだ新しい店なのに老舗感が出ていることに。
匠は古民家の一部を移築していること、新築部分にも古材を混ぜていることを話した。それが生活感を出すためのミッションに直結。早速、八重は自分が使っていたものを匠の家に持ち込み生活感を出そうとするが、どう見てもその部分だけが浮いて見えた。
匠は「撤収!」と言って作戦を変更。八重のものを持ち込むのではなく、八重の好みに合った家具などを調達することにした。
2人で家具・インテリアの店に行き、ラグマットやカーテンを購入。八重の好みを尊重した買い物は、匠の部屋に違う色を取り入れることになり、いい感じに八重の生活感が取り入れられている。
八重「どっちも好き。選ぶのも、選んでもらうのも」
新品のラグマットの上をゴロゴロ転がりながら使用感を出す匠と八重。八重の腕をつかんで、「選びたかった?お前のパーティーの服とか靴とか、これ(指輪)とか」と言うと、八重は「どっちも好き。選ぶのも、選んでもらうのも。だって、大事でしょ!両方」と笑顔を見せた。
準備万端。あとは明日、進藤を迎えるだけ。八重が「頑張ろうね」と声をかけ、匠が「来いや!進藤!」と気合いを入れると、八重も「来いや!」と気合い十分。
匠の一番近くで仕事をしてきた進藤だけに、二木谷社長以上に手強いターゲットと言える。八重はウソ妻のミッションを遂行できるのか気になるところ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部