村雨辰剛「アダムスが残した大きな功績を思うと感銘を受けます」
――演じる人物の印象はいかがですか?
三浦按針(ウィリアム・アダムスの日本名)の存在は、もちろん以前から知っていました。日本に漂流して、日本人になって士分まであがったと言う事で、私は帰化人としてお手本にしている歴史人物です。大変尊敬しています。徳川家康題材の大河ドラマがあった際に、三浦按針の役があるなら是非演じさせて頂きたいとずっと思っていました。
僕が日本に来て、「日本人」として生きていく覚悟や思いを三浦按針と重ね合わせて見ると共通点がたくさんあると思いました。異国の地でその国の国籍を持って生きていくのは言葉では言い表せない大変さがあります。現代社会ではグローバル化によって自然に生きていけることも多いですが、江戸時代ではアダムスの苦悩も多かったのではと想像します。そんなアダムスが残した大きな功績を思うと感銘を受けます。
村雨辰剛「日本の歴史の豊かさを物語っています」
――大河ドラマ初出演ですが、これまで大河に持っていた印象はありますでしょうか。
私は歴史が好きで、大河ドラマもいくつか見ました。お気に入りの作品は「天地人」(2009年)です。戦国時代で信念を貫いた上杉謙信の生き方と、強い精神が詰まったドラマであるからこそとても記憶に残っていると思います。毎年大河ドラマが作られている事自体が日本の歴史の豊かさを物語っています。今回はその「文化」に携わる事ができて、大変光栄に思います。
――これから始まる撮影で、楽しみにされていることがあれば、教えてください。
熱望していた三浦按針役をいただけたことに心から感謝と感激でいっぱいです。アダムスが残した徳川家康の外交顧問としての功績をしっかりと視聴者の方に伝えていけるように頑張ります!