勝地涼&広瀬アリス「日本のコンテンツが世界で認められているのは誇らしい」
5人の掛け合いは、みんなでやりたかった
――後半のアクションシーンになると、せりふというよりも息遣いみたいな表現が多かったと思いますが、それは難しくはなかったですか?
勝地 僕は子供のころに戦隊ごっこをしていたので、慣れているんだと思います。だから、意外と大丈夫でした。
広瀬 私も兄とごっこ遊びをやっていたけど、それよりも映像を見ると気持ちが上がって、自然と声が出ました。あと、順撮りだったのも良かったんだと思います。最初はかなり緊張していたけど、後半はずいぶんほぐれてきたので。
――アフレコは二人一緒にやっていたんですか?
勝地 バラバラだったんですよ。でも、僕はアリスの声が入ったものでやれたので、まだ良かったです。ラッキーでした。でも、アリスは何もない状態からだったので、アリスの方が大変だったんじゃない?
広瀬 そうなんです。英語のせりふに対して日本語で返さないといけないから、最初はとまどいました。でも、声優さんが一人ついて教えてくださったので、本当に助かりました。
勝地 でも、5人の掛け合いは、みんなでやりたかったという気持ちが少しあります。全員を集めるのは大変だろうけど、みんなでやったら面白かっただろうなと。
――日本の戦隊やアニメが海外で評価され、その影響を受けたものが海外で作られています。今回の作品もそうですが、そういった状況についてどう思われますか?
勝地 僕は今回初めて「パワーレンジャー」の存在を知ったんですけど、日本のコンテンツが世界で認められているというのは誇らしい気持ちがします。それこそアーノルド・シュワルツェネッガー「ジングル・オール・ザ・ウェイ」という映画で、息子に買おうとした人形が売り切れていて、というシーンがあるんですけど、その人形が「パワーレンジャー」をベースにしたものだったと知って、意外なところでつながりがあるんだと驚きました。
広瀬 私はワールドプレミアに行かせていただいたんですけど、子供たちが見る映画だと思っていたら、来ているファンの方々が20代、30代の方がほとんどで。皆さん、映画が始まる前からすごく盛り上がっていて、本当に楽しみにされているんだなって思ったら、やっぱりすごく誇らしく思いましたし、より身が引き締まりました。
――この映画の楽しみ方を教えてください。
勝地 それこそ最初は5人の青春群像劇で、彼らがパワーレンジャーになるまでを描きます。でも、だからこそ5人に共感しやすいと思うし、そこからの戦いも自然と楽しめました。小さい子も楽しめると思うけど、ちょっと大人向けな感じもするので、親子で見てもらえたらうれしいですね。親父と息子が二人で久々に一緒に出かける、みたいな感じで楽しんでほしいです。
広瀬 私はそれこそ女性の方に見ていただきたいなと思っています。私自身、普通にアクション映画として面白かったし、すごくカッコいいなと思ったので。しっかり人間ドラマもありますし、女性も楽しめる映画になっていると思います。
――では最後に、お二人とも自分自身のキャラクターは、どの色に一番近いと思いますか?
勝地 レッドはリーダー的存在だから、最初に自分がレッドと言われたときは『俺?』と思いました。なので、自分としては確実にレッドではないですね(笑)。あえて選ぶなら、みんなの中間にいるグリーンかな。
広瀬 私もピンクほど女子っぽくないから、ちょっとボーイッシュな感じがするイエローかな。ということは結局、二人ともレッドでもピンクでもなかったということですね(笑)。
ひろせ・ありす=1994年12月11日生まれ、静岡県出身。AB型。主演映画「氷菓」(11月3日・金公開)、「巫女っちゃけん。」(2017年公開)を控えるほか、10月2日(月)スタートの連続テレビ小説「わろてんか」(NHK総合ほか)にも出演
映画「パワーレンジャー」
7月15日(土)公開
出演=デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコットほか
声の出演=勝地涼、広瀬アリス、山里亮太ほか
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