「バカにしてんの?」という匠の言葉にハッとするレミ
落としてしまった大事なイヤリングをレミが探していると八重が一緒に探そうとする。「嫌いなの。自分のミスで人の時間や労力を奪うの」と制しても、それを探してレミのコテージの前に届けたり、そんな八重の行動にいらつくレミ。
夜、匠と八重がベッドに横になり、ガラス越しに星空を見ていると、匠の携帯にレミからの着信が。「シャワーのお湯が出ないんだけど」ということで、匠はレミのコテージに呼び出されてしまう。
レミのコテージに行ってみると、シャワーの故障はうそだった。そして「ウソなんでしょ?結婚なんて」と確信を突いてくるレミ。「私にしない?私ならもっと完璧に務めてみせる。あなたの妻の役」と迫るが、匠はそれをかわしてしまう。
それでもレミは「誰でも良かったんでしょ?父とつながれれば。だったら妻役も私でいいじゃない。最高でしょ?二木谷ホールディングス次期社長が妻なんて」と迫るが「バカにしてんの?」と匠に返されてしまう。
匠のことをばかになんてしてないと反論するが、「俺じゃねえよ。お前をだよ」という匠の言葉にレミはハッとする。
八重とレミが腹を割って話し合う
翌朝、外に出てみた八重は、たくさんの荷物を持ったレミの姿を発見。昨晩のことがあり誰にも見つからないようにして帰ろうと思ったレミはバツが悪そうな表情に。
ここでもまた八重がお節介を発揮し、山の向こう側にある最寄駅まで荷物を運ぶのを強引に手伝うことに。しかし、このことが大きな転機となった。途中、休憩をした時に、八重はレミと腹を割って話すことができたから。
ペットボトルを持っていた八重が、「もう1本あるんで」とレミに差し出そうとするが、レミが「どこに?」と強い口調で言うと、「すみません。うそつきました」と正直に謝った。
イヤリングの件も含め、「何なの?あなたの自己犠牲みたいなの。なんでいちいちうそつくの?」とレミが八重を問い詰めると、「自己満足だから。役に立てた。いていいんだなって」という答えが返ってきた。
急接近する八重とレミ、そして健斗が帰国
八重の言葉を聞いて、匠に言われた「バカにしてんの?俺じゃねえよ。お前をだよ」という言葉を思い出したレミは「ばかにしないで。匠が選んだあなたをあなたがばかにするということは、匠をばかにするってことだから。私が大好きな匠を」と八重に言い放った。
そして、「本当は分かってた。父のパーティーであなたを見た時から。“あぁ、今度は本物だ”って。悔しくて、怖くなった。本当に取られちゃうって」とレミは本心を打ち明けた。
匠に出会えたのは“奇跡”。恋愛じゃなく、人間性や才能が好きで、一緒にいると楽しくて安心できて。そんな匠と出会えたことも性別が違うと、どちらかにパートナーが出来た時に付き合い方を変えなければいけない。それに対して、レミは「怖くなった」と話したのだった。
それを聞いた八重は「奇跡なら受け取って欲しいです。レミさんにはご褒美だと思うんです。奇跡って受け取っていい人にしかおこらないと思う」とレミに返した。そして、「私、言います、ちゃんと。“それはイヤ”って思ったら、レミさんになら言えそうです」と正直な気持ちを伝え、「レミさん、大丈夫です。受け取っちゃいましょう。レミさんに起きた奇跡」と優しく背中を押した。
一番の難敵だと思っていたレミだったが、腹を割って話したことで2人の距離は急接近。八重にとって強い味方にもなってくれそうな感じだ。
そんな中、最後のシーンに登場したのは匠と八重の幼なじみの健斗。匠にとって最大の難敵となりそうだが、どのように切り抜けるのか注目したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部