三木眞一郎&田中敦子「本当に良い座組みです」―「エレメンタリー シーズン4」インタビュー
――お2人にとって、この「エレメンタリー」という作品や、この作品の現場・チームはどういった存在ですか?
田中:やっぱり私たちが日常的に抱えている作品の中では、群を抜いて大変な作品であることは間違いないです。1シーズンで24エピソードありますし、シーズン6の制作も決定したということで、あと2年先まで決まっているわけですよね。そういう中で、今日の収録ではグレッグソン警部役の堀内(賢雄)さんや他の皆で、「また始まったね」と話していました(笑)。
※インタビューはシーズン5収録の初日に行われた
でも、この「エレメンタリー」はすごく良い座組みです。長いせりふを言わなければならなかったり、医学用語が出てきたりと、収録を重ねていくうちにいっぱい傷を負ったりします(笑)。でも、それを支えてもらえる仲間たちがいる温かい現場なので、満身創痍(そうい)な感じで終わっても心地よいですね。
三木:僕も本当に良い座組みだと感じていますね。擦り傷を作ってもいいからみんなで手をつないでゴールできればと思います。僕らは日本語の音声ガイドを作っているわけではなく、あくまで“日本語版”を作っているので。日本人が見て楽しめるのが吹替版だと思うので、やっぱりそこは追及していかなければいけないと感じています。吹替版の評判が悪ければ、アメリカでは新シリーズを作っていても日本では吹替版を作らないということもあるかもしれないので、そういう意味ではハードルはめちゃめちゃ高いですよ。このシリーズが始まると半年ぐらい挙動不審になるので(笑)。最初にこの作品のホームズ役に決まった時はうれしかったんですけどね。
田中:「大変かもしれないけど、頑張ろうねー」みたいな話をしています。
三木:ディレクターに「ホームズ役に決まりました」と言われた時は喜んでいたんですが、台本を読んだらその大変さに「ふえぇ~」ってなって(笑)。でも、こうやって隣でこんな話もできるし、本当にワトソン役が田中敦子さんで良かったなと思っています。もし、ちょっとでも「ん?」ってなる人とだとこの作品はできないと思うし、収録の時間が苦痛になっていましたよ。
田中:苦痛とかそういう感じは全然ないですよね。この作品は「大変なんだけどみんなでやっていこう」という気持ちになれるので。
三木:ハードで厄介な作品ではありますし、うまくできない自分に対してのストレスはたまるけど、現場に対してのストレスは全くないですね。そこで僕が喜ぶだけじゃなく、見てくださる皆さんに喜んでいただけるまでが僕の仕事なので。ぜひぜひシーズン4も手に取ってご覧いただいて、見てくださった方の心が少しでも動いたら、それが一番うれしいですね。
NBCユニバーサル・エンターテイメントより
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