撮影に入る前、「親父から鬼ノックを受けました」
――撮影に入る前、どのような準備をしましたか?
奥野:親父から鬼ノックを受けました。最初はエラーしまくりで怒られましたが(笑)。でもそれが役に立っている気がします。
兵頭:根室は体を鍛えているタイプではないと思ったので、逆に体の線が細くなるように気をつけています。そして、球も速くないほうがいいかなと、少し抑え気味で野球をする練習をしました。
菅生:僕は日に焼けたことかな。日沖は上手ではないけど情熱的なので、肌は焼けていると思うんです。なので今年の夏は日焼け止めを塗らずに焼きました。あとは、高校球児の動画をたくさん見たり、野球部のコーチ経験者の友人がいて、その友人からオーディションの始まる前から野球を教わり、オーディション中にはマメが出来て、皮もむけてました。
中沢:僕は、とくにこの作品の原案となっている白山高校の野球部の映像をたくさん見ました。マウンドでの立ち方だったり、周りに気を配る仕草だったりを、参考にさせてもらっています。
ひたすら一生懸命野球をやっていて、それを撮っていただいているという感覚
――撮影はどのような雰囲気で進められているのですか?
兵頭:僕らはひたすら一生懸命野球をやっていて、それを撮っていただいているという感覚です。だから本当の部活みたいです。朝、グラウンドに行き、アップをして、体を動かして、野球をしている。それだけですね。あとは、現場である学校のプールで、撮影が終わったらみんなで水シャワーを浴びています。本当に部活そのもので(笑)。この歳でこんなことができるとは思っていなかったので、一生忘れられない思い出になりそうです。
奥野:あと撮影の仕方も特殊だよね。長回しも多いし、僕らが自由に考えてアドリブでお芝居させてもらうのが大半で。しかもテストからカメラが回っている。だから本番もあるけど、どこが使われているか分からないというか…。こんなこと初めてです。
菅生:学校という環境だからなのか、休憩中も僕ら生徒たちと同じ空間に鈴木さんや黒木さん、松平(健)さん、小日向(文世)さんがいるのもこの作品ならではかなと思えるんです。普通、お昼ご飯とかになったら控え室に戻って別々に食べるんですが、今回はみんな一緒で。亮平さんと一緒にベンチに座りながら飲み物を飲んだりしていると、本当に先生と生徒のような感覚になるというか…。いい意味で距離感が縮まっている現場です。
奥野:亮平さん、控え室でノックの練習をしたりしているけれど、それを打ってみる?と誘ってくださったりして…。あれもうれしい。
中沢:本当に学校の部活のような感覚だよね。僕のストライクが入らないと始まらないシーンとかだと、みんなが頑張れって声をかけてくれたりして…。グラウンドでの撮影は本当に暑いのですが、ひとつの作品を作るチームとして、スタッフとキャストが頑張っています。
TCエンタテインメント