コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、創作漫画をX(旧Twitter)に投稿しているすずしろさんの『メイドがスケボーで買い物に行ったら、夕食抜きになった話』である。
すずしろさんが8月11日に投稿したポストには、9500の「いいね」が寄せられた。また、「スケボーに乗ったメイドさんがカッコ良すぎる!」「メイドのフリルとスケボーの躍動感がすごい」「視点移動が細かくて見応えがある」などのコメントも集まっている。そんな作者のすずしろさんに話を伺い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
スケボーを滑るメイドさんの日常を描いた物語
あるお屋敷のベッドでいつものように朝を迎えたメイドの紅花(べにはな)。「今日の朝食当番は千鶴さんかなぁ」そんなことを考えながら身支度を調え、最上階のメイド寮から階段を勢いよく駆け下りて食堂へ向かう。
すでに他のメイド達は朝食を終えるところだったが、挨拶を交わしながら席に着く。しかし、千鶴から渡されたのはスープ1杯だけ。おかわりが続出し、朝食の食材がなくなってしまったそうだ。
「ひもじい…」とお腹の音を響かせる紅花を見かねた千鶴が朝食を作ってくれることになり、紅花は朝市への買い出しを依頼される。
移動手段として使うのはスケボー。普段からスケボーで移動しているからか、靴は紐が切れそうなほど汚れていた。紅花は軽々とスケボーに乗り、慣れたように街中を疾走する。「さすがメイドさん!」と街の人から賞賛の声をかけられ、紅花は笑顔でお礼を返す。
順調に朝市へ向かっていると、急いだ様子の少女が突然転び、持っていた風船を離してしまう。紅花は巧みなスケボー技術で屋根に飛び乗り、空を飛んで風船をキャッチ。少女に風船を返してあげることに成功した。
しかし市場の品揃えが変わる時間が迫り、「このままじゃ間に合わないかも…」と焦った紅花は、川を飛び越えて近道することを決意したが…。
同作では「メイド」と「スケボー」という異色の組み合わせが話題を集め、「視点切り替えが細かく、作者さんはスケボーガチ勢なのがよくわかった」など多くのコメントが寄せられていた。
作者・すずしろさん 今後の展望「世界中の方にスケボーとメイドの両方の魅力を伝えたい」
――『メイドがスケボーで買い物に行ったら、夕食抜きになった話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
特に深い理由はないのですが…スケボーが大好きで、メイドさんも大好きなので「好きなものを好きなように描きたい!」というのが最大の理由だと思います。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
こだわっている点は「スケボーのリアリティ」と「スカートのなびき方」です。作中では実際にはあり得ないシチュエーションばかりですが、その中でもスケボーの技や乗る姿勢などのリアリティは重視しています。また、スピード感を出しつつ、脚の動作が分かるようなスカートのなびかせ方にも気をつけています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
全ページお気に入りですが、特に好きなシーンはカラーページの風船を掴むシーンです。正義感が強くて無鉄砲な主人公の性格がよく表れているかなと思います。
――メイドとスケボーの組み合わせがとても新しい設定で印象的ですが、すずしろさんもスケボーを嗜んでいるのでしょうか?
はい。小さい頃からスケボーをやっていました。手前味噌ですが、スケボーの大会で優勝したこともあります!今はケガが怖くてほとんど乗っていませんが…。
――私事で恐縮ですが、ヒップホップやグラフティなどの文化も好きなのですが、スケボーの他にストリートカルチャーを漫画に取り込むというアイデアはあるのでしょうか?
今のところ漫画に他の要素を取り込むという予定はありませんが、スケボーにまつわる、街の中でのストリートカルチャーを良い形で反映させていきたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
メイドスケーターを通して、世界中の方にスケボーとメイドの両方の魅力が伝わるような作品にしたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも応援ありがとうございます!これからもメイドスケーターの日常を楽しんでいただけると嬉しいです!
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