コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回スポットを当てるのは、イラストレーター＆漫画家の中島悠里さんが描いた『リュック長さ調整のコツの話』だ。
同作は題名の通り、中島さんがリュックサックの紐を簡単に調節する方法を紹介しているコミックエッセイ。2023年8月17日に同作がX(旧Twitter)に投稿されると、多くの人から注目されたようで6.6万の「いいね」が集まっている。さらに「めちゃくちゃ役立つ！」「ブクマ推奨」といった好評の声も後を絶たない。
役に立つ“バズ漫画”を生み出した中島さんに話を伺い、創作に対するこだわりなどを語ってもらった。
意外と知らない人が多い“リュックの紐をスムーズに調整する方法”
これは中島さんがバイト先でかばんの接客をしていた時の話。中島さんは接客していると、リュックの紐の調整をスムーズにできていない人が多いことに気づく。
中島さんによれば、リュックの「コキカン」という部分を横にして真上に持ち上げるだけで簡単に紐をゆるめられるという。コキカンとは、かばんなどの紐の長さを調整するためのパーツのこと。
接客した際に“リュック紐の調整のコツ”をレクチャーしたところ、簡単に調整できたことに驚いては喜びの表情を浮かべるお客。ちなみにリュックの紐を締めたい時は、背負っている際に外側の紐を斜め後ろに引くとスムーズにいくとのこと。
「おまけ」では“靴の紐がほどけにくくなる結び方”も紹介しており、読者からは「一気に2つのライフハックを知れてありがたすぎる」「リュックの紐を無理やり引っ張ってた自分を叱りたい」「時短になるから助かる」など好評の声が相次いでいる。
こだわったポイントは「なるべく少ない工程で」「イラストがシンプルかつ伝わりやすいように」
――『リュック長さ調整のコツの話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
用品店でアルバイト時代に鞄や靴などの接客をしていたのですが、試着される際に意外と調整の仕方を知らず、漫画に描いたこの方法をお伝えすると便利だ！と驚く方が多くおられることに気がつきました。今まで肩がけ鞄が多く、リュックを使うのが初めてで…と購入する方も多かったので、リュックを背負う機会が少なければ意外と気がつかないのかなと思い漫画にしました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。
リュック紐はすでに知っている方もいらっしゃると思ったので、靴の紐がほどけにくい結び方もセットにしてどちらかが役に立てればと思い2つを合体させました。動きを動画などで解説できないけどもコマや枚数が多くなると読みにくくなると思ったので、なるべく少ない工程でやり方が伝わるように、イラストがシンプルかつ伝わりやすいようにと思い描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
スルーンと調整できて喜んでいる人の「なるほど！」表情がうまく表現できたので気に入っています。
――同作で紹介したリュックや靴のライフハックを知った読者からどのような反響が寄せられたでしょうか？ 特に印象に残っている・嬉しかったコメントを教えてください。
実際に漫画の方法を使ってリュックをスムーズに調整できて時間の短縮になる！ほかの人にも教えたい、と言ってくださったり、すぐ靴ひもがほどけるのにこれをやったら3日経ってもほどけない！など「これからは悩まされずにすむ」と喜んでいる方の声が嬉しかったです。
――中島さんはコミックエッセイを多く描かれていますが、どのような時に「この経験を漫画にする」と思うのでしょうか？
コミックエッセイの面白いところは同じことを経験しても人によって表現方法や書き方が違うことだと思うので、他の人がすでに経験していることでも、自分の目線では新鮮だったり、なるほど！面白かった！共有したい！と思ったアンテナを大事にして漫画にしています。
演出方法や切り込み方を変えて、ここが面白かったここがしんどかった、など、どうやったら読んでいる人に楽しんでもらえたり分かる～！と思ってもらえるのかなと色々試行錯誤しながら描くのが楽しいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
今はコミックエッセイを描いているのですが、ストーリー漫画を描くことにも興味があるので、話の構成や色々な人物をかき分けることを練習しながら表現の幅を広げていきたいと思っています。
目標はwebや紙媒体などの月刊誌などで連載をすることです。また以前LIONさんの「Lidea」というサイトでカビ対策の漫画を、カビがどう発生するかをストーリーに交えて漫画を描かせていただいたのですが、専門家の方にお話を聞いて何かを紹介したり成り立ちを分かりやすく紐解く漫画を描くことがとても楽しかったので、企業様からのご依頼の漫画ももっと描いてみたいなと思っています。売り込みを頑張ります！
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
今Xやinstagramなどで、毎週水曜日に【ひとりスペイン巡礼800キロの旅】という1カ月かけてひとりで完歩した旅行記をアップロードして自主連載をしています。
巡礼旅という特殊かつ海外というアウェイな中で1カ月歩いた記録で、生活用品をすべてリュック１つに収めて１日20～30キロをひたすら歩き、様々な国籍、境遇の人と出会って泣いたり笑ったり膝の皿が割れそうになったり、てんやわんやでみっちり高濃度の旅行記になっているので、もしよろしければ楽しんでいただければ嬉しいです！
巡礼旅というとストイックに聞こえますが、飲んだり食べたり歌ったり景色を満喫したり教会のミサで作法が全く分からずピンチになったりと非常に楽し気な話になっております。年末に１冊にまとめて販売する予定です。
またkindle unlimitedにて今まで行った海外旅行の記録、4冊もアップロードしているのでご興味がございましたら見ていただけると嬉しいです。バヌアツがギャグ多めで楽しいのでオススメです。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
あわせて読みたい
- 【漫画】お家の中がハワイに早変わり… アイデアが止まらないマダムたちの行動力に「素敵な夏の過ごし方」「来年は真似をしたい」と大反響
- 【漫画】溺れていた大蛇を助けるカッパ。妖怪たちによる不思議な世界観に「ほのぼのする」「心が浄化される」と好評の声続出
- 【漫画】隣席同士の青春。うるさい男子生徒とクールな女子生徒の関係性に反響続出「じれったいけど最高」「こうなりたい人生だった」
- 【漫画】知っている「雪女」のストーリーと違う…雪女の存在をバラさない一途すぎる青年に「鈍感すぎるでしょ！」「すぐそばにいるよ」とツッコミ殺到
- 【漫画】本当に存在した実家に棲む“第5の人”…家族に助けを求められた母の機転に「怖い話だと思ったら、ほっこりした！」と話題
