ドラマ「脳にスマホが埋められた!」が毎週木曜夜11:59-0:54、日本テレビ系で放送中。
今作でドラマ初出演を果たした“新人女優”結城モエ(総務課員・蟹江小夜役)に、“女優デビュー”や作品、さらに今後の事などについて話を聞いた。
「とっても嬉しかった」ドラマ初挑戦!
――今回がドラマ初出演ということで、初めて話を聞いた時はどう思われましたか?
とっても嬉しかったです。演技っていうのは初めてだったので、「いいの?」とか「できるのかな?」っていう不安もありましたが、元々やりたかった事ですし。すぐに両親たちに報告しました。
――元々、演技に興味があったんですね。
ずっと女優になりたいって思っていました。東京の大学に進学して、そういうものを目指していたので、気持ちの中ではずっとありました。
――何がキッカケで、女優になりたいと思い始めたんですか?
幼い頃から、いろんな芸能プロダクションの方に声を掛けていただく機会があって、「芸能界ってどんなところなんだろう?」とか、ぼんやり「やりたいな」って思っていて。学生時代にミスコンに出たことで、より芸能界に対する距離が縮まって「やってみたい!」って思うようになりました。
――「脳にスマホが埋められた!」は変わった設定の作品ですが、最初に台本を読まれた時はどう思われましたか?
スマホが普及したのってここ10年もないくらいなので、今までこういったドラマはなかったですし、人のスマホがのぞける状態は、私だったら嫌だなと思いました。でも、若い人たちはこのドラマに共感できるんじゃないかなとは思いますね。
「あの人は、あんな事を言ってるんだ!?」「この人が、こんな事を言うんだ!?」っていう予想外の事が起きるので、私も台本を読んで毎回笑って、「どうなっていくのかな?」って次に台本が来るのを楽しみにしています。視聴者の方も、そういうふうに観られるじゃないかなって思います。
――「人のスマホが見られるようになったら嫌」ということでしたが、もしスマホ人間になってしまったら何かやってみたい事ってありますか?
大学の先生のスマホをのぞいて、試験問題を先に入手して、単位をサクッとゲットしたいです!(笑)大学生にとっては一番の使い方ですね。
結城モエが語る蟹江小夜
――演じられている蟹江の印象についても、お聞かせください。
まさに、現代っ子だなって。すごく自由で、元気で、素直な、明るい性格のフレッシュな新入社員で、わりと自分とも似てる部分もあったりして、なじみやすかったです。
演技も初めてだし、設定も新入社員だしっていうので、皆さんも可愛がってくださって、そのままそれが演技にも、ドラマにもつながっている感じです。
――結城さんとの共通点は、どんな部分ですか?
話を追うごとにいろんな一面が出てくるんですけど、最近の子はどちらかというと、自分の考えてる事をSNSで言うだけで、表にはあんまり出さなかったりとか。
でも、蟹江は上司だろうが、先輩だろうが、誰に対してもフランクに、後輩らしく絡んでいくというか。それで、みんなに可愛がってもらっていると思います。
私も家族の中で一番年下っていうこともあって、年上に囲まれて、可愛がってもらったり。仕事の現場でも可愛がっていただく機会が多いので、そういうところは一緒だなと思っています。
――初めてのドラマということで、やりやすい役でしたね。
そうです、すごくありがたいですね。
――逆に、自分と違うなと感じる部分はありますか?
フワフワしてるというか。衣装とかもそうなんですけど、トレーニングウエアも私だけフリフリみたいなのが付いてて「可愛い!」みたいな感じで、そこはちょっと違いますね。
あと、蟹江ちゃんはコーヒーをカップごとレンジでチンしてしまったりとか、「えっ、そんな事しちゃう!?」っていうところがあるんですけど、さすがに私はそこまでじゃないかなって。
――結城さんは、天然というわけではないんですね。
そうですね。コケたりとかはあるんですけど、先輩にコーヒーの代わりにお湯を出すとかはないですね。私も読んでて「これはないでしょ!」と思ったんですけど、意外といるのかなと思ったりもして。
若い人にマナーとかを教えてくれる人がいなくなってきてる時代で、「もしかしたら本当にいるのかな?」って思った時に、「そういう人は、どんなふうにしてこうなったんだろう?」って、台本を読んだ段階で結構考えたりはしましたね。
――蟹江のここを見てほしい!というポイントを教えてください。
話を追うごとに、いろんな部分が出てきます。最初は天然っていう印象を持つと思うんですけど、急に荒ぶるモードになったり、テンション高いモードになったり、可愛らしいっていう雰囲気を出したり、本当にさまざまな表情が出てくるので、そこを見ていただけたら嬉しいなと思います。
“新人女優”としての心構えは?
――収録の際、何か心掛けている事はありますか?
あり過ぎるんですけど…まず最初は、心掛けようがないくらいに何も分からなかったというか。第1話の時は同じシーンをこっちから撮って、また違う所からも撮るんだっていう、普通の役者さんからしたら当たり前の事も知らなかったので。
収録を重ねるごとに、言われた事1つ1つを忘れないようにノートに書き留めています。本当に初心者なので、「この間はこれを言われたから、次は言われないようにしよう」とか、学んだ事の1つ1つをちゃんと自分の中に留めるっていうことだけは忘れないように、毎回現場に行っています。
――収録現場はどんな雰囲気ですか?
総務課はお喋りの集まりで、私も含めて、皆さんよく喋るんですね。それにすごく救われていて。役柄どおり年齢も1番年下なので、最初は「カニちゃん、カニちゃん」って言われてたんですけど、最近は「おい、カニ」って呼び捨てにされちゃうくらい、距離もどんどん近くなっていると思います。
篠田さんが持ってきた栗の皮を誰が早くむけるかっていう勝負をみんなでしたりとか、結婚されている方の結婚までの話をみんなで聞いて盛り上がったりとか、おしゃれなお店とか洋服について教えてもらったり、とっても和気あいあいとしていますね。
多分、ドラマを観ててもそのまま出てるんじゃないかなって思うくらい、すごく仲良くやっています。
――ドラマも温かい雰囲気ですからね。
年上の人が年上ぶらないというか、折茂さん(伊藤淳史)もどちらかというとイジられキャラで、課長(戸田昌宏)もイジられてっていうのがあるので。あんまり上下関係を感じさせないようにしてくださっていて、そういうドラマの関係性そのままの現場になっていますね。
――最初のドラマがそんな現場で、本当に良かったですね。
常に伊藤さんとか戸田さんに、「これが最初で良かったよ」って言われてます。