「直虎」小松和重が告白『直虎の髪形と男らしい性格はタイプ!』
小松和重が、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(夜8:00‐8:45ほか、NHK総合ほか)に出演中。龍潭寺の僧侶で、南渓和尚(小林薫)の右腕的存在である昊天を演じている。
昊天は、薬学などの知識が豊富なだけでなくやりの使い手とも知られ、出家したおとわ(新井美羽)の教育係を任されるなどしたことから、直虎(柴咲コウ)のことを子供のようにも見ている。そんな昊天を演じている小松に、自身の役柄や直虎という人物について聞いた。
――昊天という役柄をどのように演じていますか?
ぐいぐい前に出てくる人物ではないので、基本的には常に2番手にいるつもりで演じています。傑山(市原隼人)との関係性でも1歩引いた立場にいるような感じですね。そして、坊主頭の特殊メークをして、衣装を着ると高尚な人間になった気がして、自然と僧侶としての演技ができています(笑)。
――昊天は、おとわから次郎、直虎への成長を見ていますが、どのような気持ちか教えてください。
1人の人物の成長過程を見ている気がして、親の目線で見てしまいます。建前上、多くの人がいる前では殿と呼びますが、愛情を持って呼べるのは、やはり出家してからの名・次郎ですね。
直虎は殿として立ち回ってはいますが、昊天は彼女のことをどこか子供のように感じていて「サポートしてあげなければ」という親心で動いているんでしょうね。
――第12回で、直虎に自分のやりを折られてしまい「私のやり」とつぶやく昊天の姿が印象的ですが、どういった感情でしたか?
直親の死に激怒する直虎を心配する気持ちと、無残に扱われる自分のやりを心配する気持ち。そして、やりを折ってしまうような力がこの子にあったのかという驚き。せりふをどういう感情で言おうか迷いましたね(笑)。
でも一番は、やりが大事だったのかな。長い年月共にあり、磨き続けてきた自分の手にしっくりなじむやりだったんでしょう。なので、つい出てしまった言葉だったんでしょうね。
――1人の役を長く演じていて思ったことはありますか?
まず、NHKに来ることが当たり前になってしまっているのが不思議な気持ちです。お寺のセットを見ると安心するんですよ。
演技の面では、立ち居振る舞いが自然とできるようになりました。初めの頃は、所作の先生に動き方を教えてもらいながらでしたからね。
――井伊家の菩提寺であり、僧兵がいて、われわれの知るお寺とは違う龍潭寺をどのように捉えていますか?
昊天は武術にも長けていますし、薬の知識が豊富だったりする僧侶です。他の僧たちも武術だけでなく、さまざまな特技を持った人物たちだと思うんですね。ですから、すごいお寺ですよ。最強の寺なんじゃないですかね。
――昊天は虎松の教育係も引き受けていますが、どんな気持ちか教えてください。
虎松は、初めは泣き虫で引っ込み思案なんですけど、負けず嫌いな性格が奥深くにあったんですね。どんどん強く成長していくんです。そして、人の上に立つ人物となっていく。そんな姿を見ていると、教育者・昊天としても誇らしいでしょうね。
――柴咲コウさん演じる直虎という女性をどのように感じていますか?
昊天として言うと、もう少し女の子らしく育ってほしかったという気持ちです。僕の意見でいうと、あの髪形で男らしい性格の女性は、めちゃめちゃタイプです(笑)。