フードスタイリスト・松井あゆこ氏コメント
――1980年代の給食を再現するにあたって参考にされたもの。また気を付けたことはありますか?
昔の給食本や自分が以前働いていた時の集団調理施設のメニューを参考にしています。台本を読ませていただき、野菜が少ない時が多かったので監督と相談しながら追加させていただきました。
――今シーズンは函館ならではの給食メニューもあったと思いますが、見栄え、味など気を付けた点はありますか?
北海道産じゃがいもやとうもろこしなど多く使用しました。見栄えについては事前に何パターンか試作し、監督に細かくご指示いただきながら本番で再現しました。
――ドラマの中で出てくるお薦めの給食メニューは?
今回は前作よりも調理するものが多く、切り方から味付けまでフードメンバーみんなで頑張りました。全ておすすめです(笑)。
――粒来君がメニューをアレンジする料理に関して、監督やプロデューサーと話し合って決められたのですか?
基本的には台本に合わせて作成しました。表現が難しそうなアレンジについてはフード側の意見を監督やプロデューサーに伝えつつ、取り入れていただきました。
――今シーズンの給食メニューを簡単に作るコツはありますか?
基本的には皆さんが知っている家庭料理がほとんどです。ご自宅の食材や味付けと同じだったり違ったりを楽しんでもらえたらうれしいです。料理に正解はないと思うので。楽しく、おいしく、市販の料理を器にきれいに盛り付けてみるだけでも。
――アレルギーなども考慮してメニューを考えるコツなどありますか?
今回、魚介アレルギーの俳優さんがいらっしゃいました。だしを昆布だしにしてみたり、魚介類は別で焼いたり茹でたりして最後に加えてました。その他、乳製品アレルギーの場合には豆乳を使用したり、料理にもよりますがバターの代わりにニンニクとオリーブオイルを使用したり。小麦粉の代わりに片栗粉や米粉、おからパウダーなど使用したり。
まずは何を省くか、そして代用品は意外と多くあって別メニューにしなくても一緒に調理することもできたりするので試してみてはいかがでしょう。
――給食のメニューでダイエットに適していると思うメニューはありますか?
和食のメニューも多く、全体的にバランスは良かったかなと思っています。海藻サラダ、くじら汁は低カロリーでかみごたえもあり満足感を得られるメニューです。
――飽食、コロナ禍を経ての給食をどう思いますか?
コロナ禍の学校給食はニュースを見ていても切なかったですね。15分以内に食べ切らないといけなかったり、マスクをつけたり外したりで汚れたままだったり、ずっと下を向いてる子も多くて。
5類に引き下げられてからは以前と同じような給食スタイルに戻った学校が多いと聞いて本当にうれしかったです。給食の時間はみんなと楽しく思い出をいっぱい作ってほしいです。
アメイジングD.C.
TCエンタテインメント