シロさんは食費に頭を悩ませるが…
「本当にすまん、ケンジ」と再び頭を下げるシロさん。「今度は何?」とケンジが聞くと、シロさんは高い魚より低価格な肉ばかり買っていたからケンジのコレステロール値が上がったのかもしれないことを話し、「本当に申し訳ないケンジ」とまた頭を下げる。
「食費を3万円に上げた分、これからはしっかり魚メニュー作るつもりでいます」とシロさんは宣言する。そして、申し訳無さそうにケンジの顔色を伺っていると、しばらくして吹き出すケンジ。「シロさんが真剣に謝るとこなんか変。でも、俺の健康のためにいろいろ考えてくれてありがとう」とケンジは言う。
ケンジの言葉に安心しつつ「やっぱり悔しいな、こっちは贅沢せずに真面目にコツコツやってんのにさ、納得いかないよ」と愚痴を言うシロさん。ケンジが「でもさ、お陰でこうしてすっごく美味しいお魚食べられるようになったじゃない。いろいろ変わっていくけど、悪いことばっかじゃないよ」と言うとシロさんは「そうだな。魚、美味かったもんな」と笑った。
シロさんがケンジの健康を気遣うことに愛が感じられてほっこりとする。大事件ではないけれど「食費が上がる」というお茶の間の事件を丁寧に描くスタンスが心地よく、「いろいろ変わっていくけど、悪いことばっかじゃないよ」と言うケンジのセリフに重みも感じさせてくれた。
久しぶりの「何食べ」がうれしく感じられ、SNSでも「シロさんとケンジのやり取りは相変わらず面白かった」「久々でもちゃーんとあのシロさんとケンジだった」「一緒に過ごしているようで、感慨深いです」「2人のやり取りに またニマニマし 2人の想いにまた泣いてしまった」「毎週欠かさず、必ず観ます!」とファンのコメントが多く寄せられていた。
◆構成・文=牧島史佳
東宝