韓国・釜山で開催中の第28回釜山国際映画祭。10月6日には、映画「キリエのうた」からアイナ・ジ・エンド、松村北斗(SixTONES)、広瀬すず、監督・岩井俊二が登壇するグリーティングイベントが開催された。イベントの前には記者会見も行われ、当日のイベント&記者会見のレポートが届いた。
13年という長い月日をかけた壮大な愛の物語「キリエのうた」
同映画は、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ愛の物語。降りかかる苦難に翻弄される男女4人の人生がドラマチックに交差していく。歌うことでしか「声」が出せない路上ミュージシャン・キリエ役を、映画初出演となるアイナが演じた。アイナは、主題歌を歌唱するほか、劇中曲として6曲を制作し、劇中でもさまざまな歌を披露する。
アイナ・ジ・エンド、松村北斗、広瀬すず、初参加の釜山国際映画祭
釜山国際映画祭の第1回目に参加した経験のある岩井監督は「僕が映画を作り続けた年数とほぼ重なるように発展してきた映画祭です。自分のなかで兄弟のように、同級生のように感じています。今、改めて新作を持ってきて皆さんに見ていただけるなんて、こんな幸せなことはないと胸が高鳴っています」とその喜びを語った。
釜山国際映画祭が“まるで同級生のよう”だと語る岩井監督とは打って変わり、アイナ、松村北斗、広瀬すずは釜山国際映画祭への参加は今回が初となる。
韓国に来るのも初めてで、10月4日に開催された開会式でレッドカーペットを歩いたアイナは、「アニョハセヨ。チョヌン アイナ・ジ・エンド イムニダ」と韓国語で自己紹介。「初めての韓国が釜山でとてもうれしいです。人生でこんな経験をさせていただけるなんて思ってもみませんでした。何より連れてきてくださった岩井俊二さん、そして映画を楽しみにしてくださっているお客さん、ファンのみなさま、今後ともよろしくお願いいたします」と初めての経験に喜びと感謝の思いを表した。
同じく“初”韓国にして、“初”映画祭と初めてづくしだという松村。韓国にも多くのファンがいると説明されると「個人的な事になるのですが、韓国に僕のことを応援してくださっている人がいることは知っていました」と、韓国にもファンがいることを知っていた様子。
「そういう意味でも楽しみでしたし、岩井俊二監督の名作が新たにひとつ生まれ、それが韓国まで上陸したというのを目の前で見れた興奮と喜びがとても強い韓国訪問となっています。この場にお集まりいただきカムサハムニダ」と、愛らしい韓国語挨拶(あいさつ)で会場を沸かせた。
数々の映画祭に出席してきた広瀬も釜山国際映画祭の参加は初だそうで「韓国は7~8年ぶりで、前回来たときは別の映画祭だったのですが、こうして釜山国際映画祭に初めて参加できてとてもうれしく光栄に思っています。このように映画を通してお会いできる機会ができてすごく幸せに思っています。『キリエのうた』が少しでも多くの人に届いてほしいと思います」と続けた。
Happinet
発売日: 2023/12/13