<くろみんセレクション ア・リーグ編>
――これまで観たことのないような黒見さんの新たな一面も垣間見ることができた放送でした。では、ここからは本題の“くろみん・セレクション”のお話をお伺いしたいと思います。最初は中継の多かった大谷選手のエンゼルスが所属しているア・リーグ編。まずは先発ピッチャーからお願いします。
黒見:先発はやっぱりエンゼルスの大谷翔平選手をセレクトしたいです。開幕当初はスイーパーという球種が決まって好投していたのですが、少しずつ結果が出なくなると、今度はツーシーム系のボールで組み立てるようになり、さらにあまり昨年は投げていなかったカーブを投げたり。試合ごとに球種の割合を変えて変化しているのがすごいなと。キャッチャーのチャド・ウォーラック選手も、大谷選手はその時の調子をしっかり把握して、自分でどの球がいいのか判断ができると話していたんです。試合中微調整を行っているというのが、本当にすごいなと。だって打者としても打席に立っているわけで。来期は投手の大谷選手は観られないと思いますが、復帰してからもとても楽しみです。
<藤浪バッテリーをチョイス>
次に中継ぎ・抑え投手はどの選手を選びましたか?
黒見:オリオールズの藤浪晋太郎投手にします。アスレチックス在籍時は、結構打たれてしまうこともあったのですが、途中からキャッチャーとの相性も良くなって、すごくいい感じになりました。オリオールズに移籍したのは驚きましたが「これがMLBなんだ」と痛感しました。やっぱり移籍や降格、昇格がとても多い。すごくシビアな世界だなと。でもオリオールズに移籍してから、9月は非常に防御率も良く、100マイル以上のスピードボールもすごく魅力です。相棒のアドリー・ラッチマン捕手との信頼関係も観ていてワクワクします。
――キャッチャーをお願いします。
黒見:その藤浪投手の相棒であるアドリー・ラッチマン捕手にしたいです。藤浪投手がスリーボール、ノーストライクになってしまったときに、ラッチマン捕手が声を掛けると、そこからコントロールが良くなって三振というパターンを結構観ているんです。もちろん藤浪投手の実力があるからだと思いますが、多分ラッチマン捕手の声がけもすごく効果があるのかなと思うんです。
――藤浪投手とラッチマン捕手は、とても相性がよさそうですね。
黒見:そうなんです。オリオールズへの移籍はとてもいい出会いだったのかなと思っています。
――次は内野手に行きます。ファーストは強打者が多いですが、どの選手を選びましたか?
黒見:タイガースのミゲル・カブレラ選手にしたいです。現役で唯一の三冠王経験者ですし、これまでの実績もすごい選手です。さらに大谷選手との絡みも結構あるのが印象的です。カブレラ選手が打席に入る前に、ベンチにいる大谷選手に挨拶したり、あれだけの偉大な選手なのに、すごく親しみやすい感じがします。実績はもちろんですが、人柄でもチームに好影響を与えているんだろうなと想像できるところも、とても魅力的です。野球に真摯に取り組む姿も大谷選手と似ているのかなと。今期で引退するという報道もありますが、まだまだ観たいという気持ちを込めて、カブレラ選手を選びました。
――セカンドをお願いします。
黒見:二塁手はエンゼルスのブランドン・ドルーリー選手にします。ドルーリー選手は、ベンチのなかで若手の選手やミスをしてしまった選手に声を掛けている姿が印象的ですし、打撃面でもホームラン24本(9月30日現在)も打っているなど、すごく心強い選手です。大事な場面でホームランを打っている印象もあり、打席に入ると何かやってくれるのでは……という期待があります。
――エンゼルスはホームラン数がとても多いんですよね。続いてはサードの選手をお聞きしようと思っていたのですが、ここからは次週にお願いします。
黒見:はい、分かりました。魅力的な選手がたくさんいてすごく難しいですが、頑張って選びます!