2023年の「手塚治虫文化賞」マンガ大賞受賞作を、菅野美穂主演でドラマ化した「ゆりあ先生の赤い糸」(毎週木曜夜9:00-9:54※初回は夜9:00-10:00、テレビ朝日系)が、10月19日(木)にスタート。菅野が演じるのは、夫が倒れて要介護になるばかりか、突然現れた夫の“彼氏”と“彼女”、さらには“隠し子”と同居生活を送る主婦の伊沢ゆりあ。今回は菅野に役どころや見どころについて聞いた。
現代の縮図がそこにあるようで、リアルに感じました
「原作漫画を読ませていただいたときに思ったのは、絵はほんわかした感じなのに、お話のテーマや題材にはエッジが効いているなと。夫の浮気相手が男性だというのは、ゆりあさんも驚いたと思いますが、LGBTQなどのジェンダーレス社会を含め、介護や嫁しゅうとめ問題など、現代の縮図がそこにあるようで、リアルに感じました」
芯の強さが魅力的
ゆりあは愚直で辛抱強い女性。その性格から幼い頃のあだ名は「おっさん」だったという。
「楽な道には行かないゆりあさんの生き方は、すごく男前でカッコいいなと思います。“おっさん”というあだ名に関しては、多分小学生ぐらいの男子だと、自分が太刀打ちできない女子に対して、ちゃかす感じでそう呼んでいたのかなと。マジメな彼女としては、それに傷つくこともあったかもしれないけど、それでも自分の軸がブレないのがスゴイ。そういった彼女の芯の強さが魅力的ですし、夫の隠し子かもしれない子供とも真摯に接していて、その懐の深さ、肝の据わり方に憧れます」