男女が逆転した江戸の世界を描く、ドラマ10「大奥 Season2」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の“医療編”、第13回が10月17日に放送。第13回では、これまで「患者にうそはつきたくない」と言っていた黒木(玉置玲央)が、梅毒に侵された源内(鈴木杏)のために涙をこらえながら、優しいうそをつく姿が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
初の映像化となった「大奥」医療編とは…
「大奥」とは、よしながふみの同名コミックをドラマ化した作品。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。
2023年1月期に放送されたドラマ10「大奥」(NHK総合)のシーズン2作目となる今作では、吉宗の遺志を継ぐ若き医師たちが「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めて映像化する。
青沼らに迫りくる理不尽な暴力
源内は赤面疱瘡の治療法を「人痘接種(じんとうせっしゅ)」と名付け、青沼(村雨辰剛)らは大奥内で接種を望む者を募る。実績を増やし、徐々に大奥内での評判を広めようと試みるが、えたいの知れない治療への理解は思うように得られず、青沼への反発も膨らむ一方であった。
そして、意次(松下奈緒)も源内や青沼を引き入れた責任をなすり付けられ、懸命に歩んできた者たちを理不尽な暴力が襲う。
黒木は医者と蘭学を嫌っていたが、青沼に出会い、その考えは次第に変化。蘭学と医学を一生懸命に学び、青沼らと共に「赤面撲滅」のために奮闘してきた。第13回では、そんな黒木にとって大事な人である青沼や源内が最悪な結末を迎えてしまった。