向井理主演の水10ドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第4話が10月18日に放送された。前回話題になった孔明(向井)の“お経ラップ”。今回は天才ラッパーとの対決の中で三国志ネタが大いに盛り込まれたリリックが展開した。(以下、ネタバレを含みます)
孔明が若き天才ラッパー・KABE太人をあおる
同ドラマは、「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の累計発行部数160万部を突破した同名コミックが原作。魏・呉・蜀という3つの国が天下の覇権を争っていた中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生。歌手を目指す英子(上白石)を、軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。
孔明が仕えた蜀の皇帝・劉備をディーン・フジオカ、英子がバイトするライブハウス「BBラウンジ」のオーナーで三国志と諸葛孔明の大ファンである小林を森山未來が演じる。
英子の歌で現代において天下泰平を目指す孔明。第4話の注目は、強力な助っ人として仲間に引き入れるために展開した孔明と若き天才ラッパー・KABE太人(宮世琉弥)とのラップ対決だ。
プレッシャーに弱く、おなかがすぐに痛くなってしまうことで表舞台に立たなくなっていたKABE太人だが、孔明の「MCバトルなんて、単なる口げんかですからね」という言葉に、「MCバトルなめんな」と舞台に上がった。
KABE太人が三国志ネタをリリックに盛り込む
MCバトル選手権三連覇の実力を持つKABE太人は、先攻で始めるや、さすがのフロウ(歌い回し)&ライム(韻を踏むこと)で観客を沸かせる。しかも、リリック(歌詞)に「三国志から召喚なんの冗談?ここ鎖国してるんで帰りな!蜀漢」と孔明の扮装(ふんそう)を元に盛り込んだのだ。
それに対して孔明は“お経ラップ”とツッコまれつつ、「戦場」「壇上」と韻を踏むなど応戦。また「兵法!」が「HEY-HO!」という掛け声にも。
歓声によって勝敗が決まるMCバトルだが、不思議なラップの孔明にも魅了されたようで、観客のリクエストで延長戦をすることに。
司会役の小林が「闘いは続く、さながら馬超と張飛の一騎打ち!」と三国志ネタであおって始まった延長戦は、孔明が先攻。「やめると言ってバトルしてるのはなぜでしょう」とあおり、「答えてくれたら酒を一杯おごりましょう。シャンディーガフはいかがでしょう」と孔明。唐突に登場した“シャンディーガフ”について調べてみると、花言葉ならぬカクテル言葉があるそうで、「無駄なこと」というそうだ。
孔明がそんな現代のことを盛り込む一方、KABE太人は「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る(※孔明が重用していた臣下の馬謖が命に背いて大敗したため泣いて処刑したという)」と迫った。孔明は、KABE太人と馬謖を重ねるリリックで応戦し、バトルはクライマックスへ。