コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、火渡健さんの漫画「モテモテになる力を手に入れたおじさん」を紹介する。作者である火渡健さんが10月9日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」を寄せられた。本記事では作者の火渡健さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
特別な力を得たおじさんが、欲望のままに行動する
おじさんこと大谷宗助(45)は、既婚のサラリーマン男性。彼はサキュバスと契約し、“モテモテになる力”を得た。「この力を使えば相手はあなたの事が大好きになるよ!!」と囁くサキュバスに、大谷は悪役のような悪い笑顔を浮かべる。
大谷がやってきたのは昼下がりの公園。丁度その頃には女子高生や主婦など、数人の女性が犬の散歩に訪れていた。それを見た大谷は、「ふむ…たくさんいらっしゃる。あの子たちに私の力を使えば私のハーレムを作ることすら可能というわけか」と心中で呟き、思わず笑い声を漏らす。
両手でハートマークを作って構えを取り、おじさんの力が振るわれる。「汝よ我を愛せ…!!ラブラブビーム!!」という声と共に公園が光に包まれると、次の瞬間には公園に驚きの光景が広がるのだった。
寡黙なスーツのおじさんの「ちょっと面白いかも」なアイデア
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
この漫画を創作したきっかけは、一言で言ってしまうと思いつきです!
ある日ふと、動物に囲まれて満面の笑みのスーツ姿のおじさんの絵を思いついて、こんなおじさんを描いたらちょっと面白いかもなぁ、共感してもらえるかもなぁ、と思ったのがきっかけです。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
こだわった点は二つあります。一つは、おじさんの顔を要所要所で少し悪そうに描いたことです。こんなに悪そうな表情してるんだから、何か悪いことに力を使うに違いないと、読んでくれている人に思ってもらいたくて描きました。
二つ目は3ページ目の満面の笑みのおじさんと彼を囲んでいる犬たちです。「ここを見てほしい」というポイントも同じです!
ここはやっぱり大事なシーンなので、おじさんの嬉しい気持ちが伝わるように、また犬たちが可愛く見える様に描きました!
――大谷がサキュバスと契約した経緯については、特別なストーリーがあるのでしょうか。
サキュバスとの出会いに関しては、漫画では省略することにしたので、あまり特別なストーリーはないです。偶然人気のない路地裏でサキュバスと出会って、そのままおじさんと契約することになった、という感じです。
――能力を手に入れても敬語がなくならない大谷ですが、普段はどんなキャラクターなのでしょうか。
大谷さんは普段は寡黙で物静かな人です。あまり自分の主義主張をするような人ではありません。しかし本当はみんなと心から仲良くしたり、話をしたいと思っています。テンションが高くなると、自分の思ったことを何でも言ってしまう一面もあります。
また大谷さんは既婚者で、妻と娘がいて、彼は家族のことをとても大事に思っています。だから、何があっても浮気や女遊びは絶対にしないと心に決めています。
――サキュバスは大谷の力の使い方を見て、どう思っているでしょうか。
「契約する相手を間違えたかもなぁ…でもこれはこれで面白いからいっかー」と思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後はもっともっと面白い漫画を描けるようになりたいです。あともっと長いページ数の漫画にも挑戦してみたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
僕の描いた漫画を読んでくれて本当にありがとうございます!
僕はまだ漫画を描き始めて間もないですし経験も浅いので、とても拙い漫画ではあると自分では思っているのですが、それでも、「面白かった」とみなさんに言ってもらえるのが励みになりますし、すごく嬉しいです!これからもみんなにもっと楽しんでもらえるように努力していきますので、どうかどうかよろしくお願いします!
ありがとうございました!