コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「左ききのエレン」の原作などで知られるかっぴーさんの漫画「名前が思い出せない時の対処法」を紹介する。作者であるかっぴーさんが10月18日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5800件を超える「いいね」を寄せられ、日常に潜む“あるある”な戦いが話題を呼んだ。本記事ではかっぴーさんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。
怒涛の勢いで思考がめぐらされる激闘
道を歩いていた女性・カナは、ふと名前を呼ばれて視線をあげた。見つめた先にいる男性は親しげなようすで話しかけてくるが、どうにも名前が思い出せない。このとき、カナの頭では瞬時に凄まじい速度の思考が始まっていた。
「まず…時間を稼ぐ!!」思い出す可能性があることに賭け、相手から情報を引き出そうとするカナ。まず悩ましいのは、「タメ語か敬語か」。ほとんどの場合は敬語で良いが、部活の後輩などだった場合は忘れていることが相手にバレてしまう。
ならばとカナが出した答えは、「ビックリしたぁ…!」と声をかけること。どのような立場の相手であれ、「ビックリした」という感想だけならば敬語は不要だ。そうしてカナは数秒間を稼ぐことに成功する。「目に映る手がかりから…推理!!」稼いだ時間でなんとか手がかりを…と考えたカナだったが、相手の容姿に特徴がなさ過ぎて失敗してしまう。
続いてカナが口にしたのは「いつぶりだろう…?」という質問だった。あくまで会話ではなく、ひとりごとっぽくタメ語で。そこで何かを思い出したような表情を浮かべた男性に、カナは「決まった!!来るぞ!!具体的なキーワードが…!!」と勝利を確信する。
「あー…確か…」呟いた男性の口から続けられた言葉は、カナも予想していないものだった。
「瞬きよりも早く」追い詰められた人間の思考能力は限界を超える
――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
人の名前が覚えられないので、自分の言い訳として描きました!
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
ツーブロックです。
――カナは思考中に顔の表情が変わりません。やはり凄まじいスピードで思考しているのでしょうか。
瞬きよりも早く。
――「いつぶりだろう」で時間稼ぎなど、実際に役立ちそうな印象です。かっぴーさんが使った経験はありますか。
よく使います!
――もし考えていたらですが、男の名前は結局何だったのか教えていただけますでしょうか。
もちろん考えてましたが、忘れました。
――今後の展望や目標をお教えください。
名前をたくさん覚えたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
今はシリアスばかりですが、ギャグもたまに描くので読んでもらえると嬉しいです!よろしくお願いします。