阿部サダヲ主演、宮藤官九郎脚本による2024年1月期の金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(毎週金曜夜10:00~、TBS系)が放送されることがわかった。共演には仲里依紗、吉田羊、磯村勇斗。阿部と宮藤が主演と脚本としてコンビを組むのは民放ドラマでは今作が初となる。また、「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)、「木更津キャッツアイ」(2002年)、「タイガー&ドラゴン」(2005年)で2人と組んできた磯山晶氏がプロデューサーを務める。
阿部サダヲが昭和から令和にタイムスリップした主人公を演じる
阿部がTBSドラマにレギュラー出演するのは2020年の金曜ドラマ「恋する母たち」以来。今作で演じる主人公・小川市郎(おがわ・いちろう)は、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップしてしまう“昭和のおじさん”。中学の体育教師であり、野球部の顧問で「地獄のオガワ」と恐れられており、言葉遣いが荒く、令和では考えられない“不適切”な言動を繰り返す。そんな市郎だが、妻を病気で亡くしており、家では一人娘の非行に手を焼く普通の父親、という役どころだ。
コンプライアンス意識の低い“昭和のダメおやじ”の市郎からは、令和ではギリギリ“不適切”発言が飛び出す。しかし、そんな市郎の極論が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。
昭和から令和へ、時代は変わっても、親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものもある。妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くタイムスリップコメディでもありヒューマンコメディでもある。
「恋する母たち」で阿部と共演した仲里依紗、吉田羊、磯村勇斗が出演
阿部、仲、磯村、吉田は「恋する母たち」で共演をしている。今作では、仲は市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚(いぬしま・なぎさ)を、磯村は市郎と同じ1986年に生き、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実(あきつ・むつみ)を演じる。
また、市郎と逆で、2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする向坂サカエ(さきさか・さかえ)を吉田が演じる。サカエは社会学者で、性差別やジェンダー問題の論者としてメディア露出もしているフェミニズムの旗手。令和時代の代弁者として、市郎たち昭和の人間の破天荒さにするどくツッコんでいく役を担う。