12月に開催される「演劇ドラフトグランプリ」のメンバーが決定!
──ここからは前回(第22回)のインタビューに続いて「演劇ドラフトグランプリ2023」(12月5日<火>@日本武道館)について。9月12日にドラフト会議が行われ、メンバーがついに決まりました。糸川耀士郎さん、長妻怜央さん、椎名鯛造さん、鳥越裕貴さんをそれぞれ指名した理由を聞かせてください。
糸川くんは、ずいぶん前に「私のホストちゃん REBORN」(2017年)という舞台で共演したことがあって、今回ドラフトのリストに名前を見つけて、久々に共演したくなり、指名させていただきました。歌がすごくうまい役者さんです。
長妻くんとは共演経験はないんですが、事前に見た自己PR動画がすごくおもしろかったからです。「もし自分を選んでチームが1位を取れなかったら、全力で謝罪します!」みたいなことをアピールしていて、ものすごく純粋でいい子そうだったのでご一緒したいと思いました。
鯛造くんはこれまで何度か共演していて、信頼できる役者さんなので選ばせていただきました。すごく器用な役者さんでアクションが得意。何より人として素晴らしく、いつも現場を盛り上げてくれる心強い存在です。
鳥越くんとはめちゃくちゃ付き合いが長いです。初めて共演したのは僕が23、4の頃で、それより前からお互いの存在は知っていました。それから数年おきに共演しているんですが、ずっと変わらないイメージ。僕の4個下ですが、いつも元気で彼こそムードメーカー的な存在です。
──チーム名は劇団「国士無双」。どんな意味を込めて付けたのでしょうか?
「国士無双」とは麻雀の役満(難易度が最も高い役)の1つです。麻雀は同じ牌や連続する数字の牌を組み合わせて、役を作るんですが、「国士無双」だけは特別で、東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)、白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)というバラバラの牌を集めないといけないんです。そんな役のように、「バラバラのメンバーが集まってすごいことを成し遂げる」という思いを込めて、メンバーみんなで決めました。
──演劇テーマは「宝箱」に決まりました。最後に「演劇ドラフトグランプリ2023」に向けて、改めて意気込みをお願いします。
今の段階(インタビューは9月下旬に実施)ではどんな作品になるかは未定ですが、このメンバーが集まったことに運命を感じています。ドラフトに参加しなければ実現しなかったですし、もっといえば俳優を志さなければ出会えなかったメンバーです。そんな人たちと一度きりの舞台を行うことはまさに運命なので、もちろんグランプリを獲りたいですけど、それよりも会場や配信で見てくださるみなさんの心を動かす作品を作りたいと思っています。応援よろしくお願いします!
取材・文=河合哲治郎