自分の部屋で作っているだけでは曲としては未完で、みんなに届いてようやく音楽になるんです
毎週「ゆりあ先生の赤い糸」の主題歌として流れる「アイノロイ」。今作を手掛けたことが自身にもたらした変化はあるのだろうか。また、2023年もいよいよラストスパートに差し掛かる。最後に来年の抱負も聞いてみた。
「ドラマのどういったシーンでこの曲が流れるだろうか…ということは、あまり考えこまずに制作するようにしています。というのも、私が1人のドラマファンとして見るとき、『これから曲が盛り上がるのに、その前で切ってしまうのは少しもったいないな』と、勝手に曲を作った人の気持ちになって聴いてしまうことがあるからなんです(笑)。そうした想像をしてやきもきするよりは、どの部分を切り取って使ってもらっても大丈夫と思える曲を作った方が悔いがないですから。
この『アイノロイ』を手掛けたことで、私の中にある“制作モード”のスイッチが入りました。これからもっといい曲を書き溜めて、皆さんに届けられたらいいなと思っています。ただ、不思議なことに、作り終わった瞬間に曲はもう私のものではなく、みんなのものになるような感覚があるんです。お客さんの前で披露して、聴いてもらって、はじめてその曲になるというか。自分の部屋で作っているだけでは曲としては未完で、みんなに届いてようやく音楽になるんです。
今年は、ライブで徐々に声出しが解禁になって、久しぶりに皆さんとコール&レスポンスができましたが、そのときはとても感慨深かったですね。そうした感動をライブが終わった後も、チームのみんなと分かち合って『お疲れ様!』って言い合えると、すごく達成感があるし幸せだなって感じます。そうした幸せな気持ちや達成感って、きっと毎日を頑張る誰にも与えられたご褒美だと思うんです。苦しさもあるけど、これを乗り越えたらきっとまた楽しい乾杯ができる、そう思うと前に進む勇気が湧いてくるんですよね」
取材・文=橘川有子
https://yaiko.lnk.to/AINOROI
『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)主題歌
日本コロムビア
「LIVE in the DARK tour w/矢井田 瞳」
2023年11月2日(木)コニカミノルタプラネタリウム天空 in東京スカイツリータウン(R)
2023年11月10日(金)、11日(土)バンドー神戸青少年科学館ドームシアター(プラネタリウム)
ライブ・チケット詳細はこちら▼
https://yaiko.jp/event/349995
やいだ・ひとみ=1978年生まれ、大阪府出身。2000年に関西限定シングル「Howling」でインディーズデビュー。その後「B‘coz I Love You」でメジャーデビュー。「My Sweet Darlin’」が大ヒット、1stアルバム『daiya-monde』はミリオンセラーに。その後も数々のヒット曲を世に送り出し、新曲のリリースやライブの開催など、精力的にアーティスト活動を行う
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