孫六が抱く“複雑な思い”に共感「強く当たる気持ちは分かります」
――第2話のラストでは岳が作った“世界水準の肉じゃが”を食べていましたが、現場での料理はいかがですか?
現場にシェフの方がいらっしゃって作ってくださるので、すごくおいしいんですよ。あの肉じゃがは、見た目はフレンチなんですが、フィレ肉をかむと僕らの知っている肉じゃがの味がしてすごく不思議でした。かなり驚いたので、あのシーンの表情はリアルだったと思います(笑)。
ちなみに僕らは作ってばかりで、なかなか食べるシーンがなく…。もっといっぱいおいしいものを食べたいです!
――岳に対してライバル心を持っている孫六ですが、演じる上で気をつけている点はありますか?
今は結構ミステリアスなんですが、第3話で孫六がどういう人物か分かると思います。なのでそのときにズレが出ないように、絶妙なラインを意識しながら演じています。
――今は少しだけイヤなヤツっぽい感じはしますが…。
孫六の実家は京都の料亭で、幼いころから料理人を目指してきている人物なんです。そんな彼の前に今まで料理を全然やってこなかった人が急に現われ、驚く料理を作り、憧れている海にすごく気に入られる…。やっぱり嫉妬という感情は生まれてくると思います。
その上、岳は才能もありますからね。抗えないものをまざまざと突きつけてくる岳に対して、ちょっと強く当たる気持ちは分かります。そんな孫六がこれからどうなっていくのか、ぜひ楽しみにしてください。
――ドラマの中で岳は数学という武器を持っていますが、板垣さんにとっての武器はなんだと思いますか?
これは難しい質問ですね。もちろん芝居というベースはありますが、それ以外にもファッションやイラストなどでいろんな手段で気持ちを表現できる、ということですかね。
なにか“コレ!”というひとつだけではないというか。今感じていることを絵で表現したいときは表現するし、ファッションに透過することもあります。何かを表現したいという衝動を大切にしつつ、これからもその気持ちを形にしていきたいです。
SDP
発売日: 2022/12/18