ピアニストになる夢に破れ、神戸に来た女性・河野美璃と、記憶障害がある青年・青木空との純愛を描くドラマ「たとえあなたを忘れても」(毎週日曜夜10:00ー10:54、テレビ朝日系)が放送中。主演の堀田真由と相手役の萩原利久は4度目の共演にして初の本格的ラブストーリーということで、お互い照れくささを感じているよう。2人に話を聞いた。
「萩原さんは普段から話をちゃんと聞いてくれる」(堀田)
堀田:撮影でカメラが回っているときは大丈夫なんですけど、ポスター撮影は難しかった(笑)。
萩原:いけないものを見てる感覚。不思議な緊張感なんだよね。
とはいえ、両人いわく「戦友のような関係性」の2人。今後も息の合った演技が期待できそうだ。
堀田:普段から萩原さんは人の話をちゃんと聞いてくれる印象があって。セリフでも相手の話を聞いて答えることがとても大事になってくる中、美璃の言葉としてどんな球を投げても返してくれる安定感、安心感がありますね。
萩原:「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019年日本テレビ系)で共演していた方とは似たベクトルのようなものがあるんです。単純に4回目の共演ってなかなかない経験ですし、通常なら撮影中盤や終盤に生まれる信頼感が初日からあるのはすごく心強いし、いいことだなと感じてます。
「2人分背負う美璃を演じる堀田さんはすごい」(萩原)
実際に現場で演じてみて、相手の役柄をどう感じているのだろう。
堀田:空は過去でも未来でもなく、“今”という場所を大事に生きている人。でも、美璃は過去にモヤモヤを抱えている人なので、そんな空といるとスカッとするんです。こんな日常でいいのかなって悩みがあっても、“今”を大事に生きている空みたいな人が横にいてくれたら、今日という一日もムダじゃなかったんだなって思えるのかなって。
萩原:正直、空の記憶がなくなるという設定は、お芝居をする上ではこちらがやることって実はあまりないんですよね。記憶をなくす前までを積み上げることは一緒にできても、記憶をなくした後は真っさらになってしまうので。その事実の重みや切なさは美璃によって表現されるので、美璃の方が2人分のいろんなものを背負っている気がして。それを演じる堀田さんはすごいなぁと思います。